クリスマスまであと3週間。市販のオーナメントに飽きたなら、今年は3Dプリンターで自作してみてはどうだろう。MakerWorldで公開されている3つのプロジェクトは、いずれも特別な後加工なしで完成し、週末のプリントでクリスマス当日に間に合う。
MIHAI_T氏の「Christmas Tree Light Covers」は、クリスマスライトの電球一つ一つに被せるカバーを作るプロジェクトだ。ただし3Dプリントするのはカバーそのものではなく、星形と球形の「型」。薄いPLAシートをドライヤーで温めて型に押し当てると、風船のように膨らんでカバーの形になる。熱成形と呼ばれる手法で、模様はジャイロイド、ハニカム、三角形の3種類から選べる。同じ型から何個でも作れるので、ツリー全体を統一感のある光で包める。
Juni氏の「Infinite Unique Snowflake Generator」は、ブラウザ上でパラメーターを変えるたびに新しい雪の結晶が生成されるジェネレーターだ。ランダムシード値を変えれば、文字通り無限のバリエーションが手に入る。自然界の雪と同じく、同じ形は二度と現れない。枝の本数、フラクタルの深さ、吊り下げループの位置まで細かく調整でき、サポート材なしで造形できる設計になっている。白やマーブル調のPLAで積層ピッチ0.1mmで出力すれば、繊細な結晶が再現できる。家族の人数分、全員違うデザインで作るのも面白い。
スター・ウォーズファンなら、3Z3D氏の「Death Star Christmas Ornament」で銀河帝国のクリスマスを演出できる。切り抜きなしのシンプル版と、クリスマスライトの電球を中に入れて光らせる切り抜き版の2バージョンがある。グレーやシルバーのフィラメントで出力して、ツリーのてっぺんに君臨させれば、今年のクリスマスは帝国軍仕様だ。CC BYライセンスなので、サイズ変更や改造も自由にできる。
いずれもMakerWorldから無料でダウンロードできる。
Christmas Tree Light Covers(MakerWorld)
Infinite Unique Snowflake Generator(MakerWorld)
Death Star Christmas Ornament(MakerWorld)