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電子部品なしで盗難を抑止、AirTag風のおとりトラッカーを無料3Dモデルで公開

バッグやスーツケースの盗難対策として、Appleの「AirTag」のような紛失防止トラッカーを取り付ける人が増えた。ただ、本物は電池や電子部品を必要とする。SimplySolid3D氏がMakerWorldで公開したおとりトラッカーは、電子部品を一切使わず、見た目だけで盗難を抑止する3Dプリントモデルだ。AirTagのほか、Samsungの「SmartTag 2」、Eufyの「SmartTrack Link」を模した4種類をそろえる。

狙いは窃盗犯の心理だ。バッグの外側に目立つトラッカーが見えると、追跡されるかもしれないという疑念が生まれる。窃盗はスピード勝負のため、取り外しに数秒をかけるより、無防備な別の標的へ移る可能性が高くなる、と作者は説明する。本物のトラッカーを別の場所に隠し、見える位置にはおとりを付けておけば、盗まれてもおとりだけ捨てられて本物は手元に残る、という使い方も挙げている。

モデルはトラッカーの外観の再現に振り切っており、GPSや通信機能を持たない、完全に見た目だけのダミーだと明記されている。各デザインは個別の印刷プロファイルとして配布される。推奨設定は層の高さ0.12mm、インフィル15%、外周2層で、AirTagの2色版を除けばサポートなしで印刷できる。2色版をPLAで作る場合は、サポート材にPETGを使うと土台から剥がしやすく、表面がきれいに仕上がるという。

説得力を高めるコツとして、本物の金属キーリングや安価なストラップを付け、通行人から見える場所に取り付けることを勧めている。電子工作に頼らず、見た目の工夫で日常の困りごとを解く、3Dプリンターならではの発想だ。モデルは無料で公開されているが、ライセンス上は印刷物の販売や再配布が認められていない。トラッカーの各ブランドとの公式な関係はない、と作者は断っている。

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FabScene編集部

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