ESP32搭載の2.8インチタッチ液晶モジュール「CYD」(esp32-2432s028)は、海外の通販サイトで10ドル前後(約1500円)で購入できる安価なディスプレイボードだ。lachimalaif氏がこのCYDを多機能デスクトップ端末に変える「DataDisplay V1」を公開した。3Dプリント用のケースデータとファームウェアをあわせて無償で配布している。
DataDisplayの特長は、セットアップの手軽さにある。ファームウェアの書き込みはChromeまたはEdgeブラウザーからWebページにアクセスするだけで完了する。Arduino IDEなどの開発環境は不要だ。初回の書き込み後はWi-Fi設定、地域の選択、テーマの変更まですべてタッチスクリーンから操作でき、PCやスマートフォンアプリを使わずに設定できる。
機能は時計、天気予報、カレンダー、月齢表示の4つが柱になっている。時計はアナログとデジタルを切り替えられ、12時間/24時間表示にも対応した。天気予報はIPアドレスから現在地を自動検出するか、国と都市を手動で選択して設定する。現在の天候、予報、日の出と日の入りの時刻を表示する。カレンダーには日付、週番号に加え、地域ごとの「名前の日」(ヨーロッパで一般的な風習で、特定の日に特定の名前を祝う)の情報も表示できる。月齢はベクター描画のアイコンで表現した。
画面デザインは黒、白、青、黄の4種類のカラーテーマから選べる。自動調光機能もあり、時間帯に応じてディスプレイの輝度を調整する。ファームウェアは24時間ごとにGitHub上の最新バージョンを自動チェックし、OTA(無線経由)でアップデートできる。最新版のV1.4.1では起動時の接続安定性の改善やタイムゾーンの手動補正機能が追加された。3Dプリント用ケースのSTLファイルはMakerWorldで、ソースコードとファームウェアはGitHubで公開されている。
DataDisplay V1 Updated(MakerWorld)
DataDisplay-V1-instalator(GitHub)