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冷蔵庫の温度異常をブザーとLEDで通知、ESP32-S3で作る温度モニターの設計データを個人が公開

冷蔵庫や冷凍庫の温度管理は、食品の安全に直結する。ドアの閉め忘れやコンプレッサーの不調で庫内温度が上がっても、気づくのが遅れることは珍しくない。

C4KEW4LK氏がGitHubで公開した「fridge_monitor」は、ESP32-S3とBMP280温度センサーで冷蔵庫の温度を常時監視し、設定した閾値を超えるとブザーとLEDで警告するシステムだ。マイコンボードにはSeeed Studio XIAO ESP32-S3を採用し、BMP280のI2C接続、MicroSDカードモジュール、アクティブブザー、LED内蔵の押しボタンスイッチで構成される。

温度が閾値(初期設定10℃)を超えた状態が一定時間(初期設定20分)続くとアラームが作動する。即座に鳴るのではなく遅延時間を設けることで、食材の出し入れでドアを開けた際の一時的な温度上昇による誤報を防ぐ設計となっている。LEDは通常時にゆっくり明滅し、閾値超過で速い明滅、アラーム発動で点滅に変わる。押しボタンでスヌーズ(初期設定240分)も可能だ。

Wi-Fi経由のWeb UIも備えており、ブラウザーから現在の温度や24時間の温度推移グラフを確認できる。閾値やアラーム遅延、スヌーズ時間の変更もWeb UIから操作する。初回セットアップではWiFiManagerによるキャプティブポータルでSSIDとパスワードを設定する仕組みで、スマートフォンから接続するだけで初期設定が完了する。

データはMicroSDカードに1分間隔でCSVファイルとして記録され、日ごとにファイルが分割される。APIエンドポイントも用意されており、Home Assistantとの連携例がREADMEに記載されている。REST sensorで温度とアラーム状態を取得し、温度異常時にスマートフォンへ通知を送るオートメーションの設定例が紹介されている。

FPCケーブルでセンサーを本体から分離し、冷蔵庫内にセンサーだけを設置する構造とした。3Dプリント用のエンクロージャーのSTLデータも含まれており、積層ピッチ0.15~0.2mm、充填率15~20%、サポート不要で造形できる。

部品構成はESP32-S3ボード、BMP280モジュール、MicroSDモジュール、ブザー、押しボタン、FPCケーブル、M2.5ネジなどで、いずれも汎用品で入手しやすい。ファームウェアはArduino IDEで書き込み、OTAによるWi-Fi経由の更新にも対応する。ソースコードはMITライセンスで公開されている。

関連情報

fridge_monitor(GitHub)

FabScene編集部

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