フィジェットスピナーはただ回るだけ、メカニカルキーボードはタイピングしてこそ——その両方を一つにまとめた3Dプリント作品が登場した。デスクでの作業中や会議中に手持ち無沙汰になったとき、キーボードのクリック音を鳴らしながらスピナーを回せるという、用途は極めてニッチだが完成度の高い作品だ。
制作者のbrandawg93氏が2026年3月15日にMakerWorldで公開した「Keyboard Clicker Fidget Spinner」は、標準のMXスタイルスイッチを6個内蔵した六角形のフィジェットスピナーだ。スピナーを持ちながら指先でスイッチを押すと、メカニカルキーボード特有の触覚フィードバックとクリック音が得られる。
軸受には汎用の608ZZベアリングを2個使用する。組み立て手順は4ステップだ。2個のベアリングにキャップを押し込み、ハウジング両面にベアリングを面一になるまで圧入する。6つのスロットにMXスイッチを1個ずつはめ込み、最後にお気に入りのキーキャップを取り付けて完成だ。接着剤は一切使わず、公差を厳密に設計することで各パーツが圧入で固定される。ハウジングにはサポート材が必要だが、それ以外の条件はシンプルだ。
印刷設定は2プロファイルが用意されている。6面モデルは0.2mm層厚・2壁・15%充填で約1時間、8面モデルは同設定で約1.3時間の造形時間だ。Bambu Labのほぼ全機種に対応したプロファイルが公開されている。ベアリングはMaker’s Supplyのリンクから608ZZ(2個入り1.80ドル)が案内されている。
MXスイッチはメカニカルキーボードの標準規格であるため、Cherry MX互換品ならば押し感や音の異なる様々なスイッチ(リニア・タクタイル・クリッキー)に交換して好みの感触を楽しめる。キーキャップも既存のものを流用できるため、追加コストなしでカスタマイズの幅が広い。コメントでは「サウンドエフェクトを鳴らす機能を追加できないか」という声も上がっており、制作者は面白いアイデアとして動画投稿を呼びかけている。
MakerWorldのブースト数は公開から数日で930を超えており、キーボード好きとフィジェットトイ愛好者の両方から注目を集めている。ライセンスはMakerWorld独占で、他プラットフォームへの再アップロードと商用利用は不可だが、個人の造形と改変作品のMakerWorldへの投稿は認められている。
MakerWorld(Keyboard Clicker Fidget Spinner)