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火星探査機を自宅で再現——3Dプリントで作る「OpenRover」はArduino、ESP32、ラズパイを1台で学べる教材

NASAの火星探査機「Perseverance(パーサヴィアランス)」を模した6輪ローバーを自作できるオープンソースプロジェクト「OpenRover」がGitHubで公開されている。3Dプリント製の車体に、Arduino、ESP32、Raspberry Piの3種類の開発ボードを搭載。1台のロボットでそれぞれのボードの特性と連携方法を学べる設計になっている。

開発したのはスペインの大学生Pol Valero氏。コンピュータ工学の卒業研究として制作された。既存のオープンソースローバーの多くが単一のマイコンボードで構成されているのに対し、OpenRoverは複数のボードを組み合わせることで、教育的価値を高めている。

搭載する機能は本物の火星探査機さながらだ。4軸の折りたたみ式ロボットアームとグリッパー、上下左右に動く首振り式カメラヘッド、温度・湿度・気圧・高度を計測する環境センサーを備える。6輪のうち4輪はステアリング可能で、その場で360度旋回もできる。

システムは3つのモジュールで構成される。中央制御モジュール(Arduino Mega)はモーターやセンサーを管理し、無線通信を担当。リモコンモジュール(ESP32S3+Arduino Nano)はタッチスクリーン付きコントローラーで、操作モードの切り替えやバッテリー残量の表示に対応する。カメラモジュール(Raspberry Pi Zero 2W)はWi-Fiネットワークを生成し、映像配信とWebダッシュボードをホストする。

組み立て時間の目安は、機械部分の組み立てに約60時間、配線と電子部品の実装に約80時間。3Dプリントには約400時間を要する。3Dモデルデータ、配線図、ソースコード、組み立て手順がすべてMITライセンスで公開されている。

関連情報

OpenRover(GitHub)

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FabScene編集部

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