植物の高さや鉢のサイズによって必要な水の量は異なる。タイマー式の自動水やり器では、すべての植物に同じ時間だけ水を送るため、高い位置にある植物には水が足りず、低い位置の植物は水浸しになりがちだ。この問題を解決するため、重量センサーで給水量を正確に制御するシステム「Precision Hydration Apparatus」がMakerWorldで公開されている。
開発したのは室内園芸を趣味とするMenzoberran氏。既存の自動水やり器への不満から、重量ベースの給水制御という発想に至った。
仕組みはこうだ。まず設定した時刻になると、装置は水タンクの重量を計測する。たとえば730gと読み取ったら、あらかじめ設定した給水量(たとえば−100g)に従い、4つのポンプのうち指定した1台を起動。重量が630gになった時点でポンプを停止する。これにより、どの植物にも正確な量の水を送れる。
別の使い方もできる。タンクの代わりに鉢を秤に載せれば、鉢の重量を監視しながら水、液肥A、液肥Bなど最大4種類の液体を供給できる。
ハードウェアはESP32、5kgロードセル(HX711 ADC付き)、RTCモジュール、4チャンネルリレーモジュール、12Vポンプで構成される。筐体は3Dプリント製で、PLAで25%以上のインフィル密度が推奨されている。設定はESP32が生成するWi-Fiアクセスポイントに接続し、スマートフォンのブラウザから行う。
開発者はソフトウェア開発にChatGPTを活用したことも明かしており、「一晩で完成させた」と述べている。3Dモデル、ソースコード、部品リストがCreative Commons BY-SAライセンスで公開されている。