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ラズパイ5をポータブル機に改造、10.1インチタッチスクリーンとUPSで1.5〜2時間駆動

Raspberry Piをノートパソコンのように持ち運びたい。そう考えるユーザーは多いが、市販のポータブルケースは画面やキーボードが小さすぎることが多い。Tinkerniem氏が、Raspberry Pi 5に10.1インチタッチスクリーンとUPSを組み合わせたポータブル機を自作し、設計データをMakerWorldで公開した。

ディスプレイにはGeeekPiの10.1インチタッチスクリーンを採用した。Raspberry Pi向けの小型ディスプレイは7インチが主流だが、日常的な作業には手狭だ。10.1インチなら視認性が高く、マルチタッチ操作も快適になる。

電源にはGeekwormのUPS X1203を使用し、18650バッテリー4本で駆動する。バッテリー持続時間は約1.5〜2時間。短いと感じるかもしれないが、ちょっとした外出先での作業やデモには十分だろう。ACアダプター(12V 5A)を接続すれば据え置き機としても使える。

3Dプリントケースは工具不要で組み立て

筐体は3Dプリンターで造形する。素材はPETGを指定しており、強度と耐熱性を確保している。設計上の工夫として、スナップフィット式のパネルを採用した。側面の六角形パネルやキックスタンドは工具なしではめ込める。固定が必要な箇所にはホットグルーや瞬間接着剤を使う。

キーボードはBluetoothで接続する。ケース前面に磁石を埋め込み、キーボードを磁力で固定する仕組みだ。使用時はキーボードを外してケースを立て、キックスタンドで支える。磁石は5×3mmサイズで、弱いとキーボードが滑り落ちるため、強力なものを選ぶ必要がある。

配線ははんだ付け不要で、JST XH2.54コネクターやU字型ケーブルを使う。Raspberry Pi 5とUPS X1203をM2.5ネジ4本で固定し、ディスプレイ背面に取り付ける構造になっている。

OSはRaspberry Pi OSに落ち着く

開発者は当初、Windows風やmacOS風のテーマを備えた「Twister OS」を試した。見た目は魅力的だが、数日後に動作が不安定になったため、Raspberry Pi OSに切り替えた。マルチタッチを有効にすることで、タッチスクリーンでの操作性を確保している。

1週間以上の運用テストを経て、UPSとディスプレイの両方が安定動作することを確認したという。電源周りの挙動や3Dプリントの調整など、試行錯誤はあったものの、最終的には実用的なポータブル機に仕上がった。

設計データ(STLファイル)と部品リストはMakerWorldで公開されている。

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FabScene編集部

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