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子どもがゲームで騒ぐとネット速度が落ちるラズパイ監視システム 父親が自動制御で「うるさいとラグる」を実現

Redditユーザーのozh氏が、子どものゲーム中の騒音を監視してネットワーク帯域を自動制御するシステムをRaspberry Piで自作した。設定したデシベルレベルを超えると、ネットワークスイッチに指令を送り、子どもの回線速度を低下させる仕組みだ。

フォートナイトをプレイする10代の息子に向けて「うるさすぎると、pingが悪くなる」というルールを技術的に実装した。ozh氏によると、息子はこのアイデアを面白がっており、コードについての興味深い会話にもつながったという。

時間帯に応じてデシベル閾値を調整

システムの構成はRaspberry Pi 3A+、PCB Artists製サウンドメーター、Waveshare製1.28インチLCDからなる。Pythonスクリプトが1秒ごとにサウンドメーターをポーリングしてLCDを更新し、許可される最大デシベルは時間帯に応じて変動する(午後遅くや夕方はより静かに設定)。

騒音レベルが閾値を超えると、SNMPコマンドがネットワークスイッチに送信され、帯域幅が制限される。ソフトウェアは完全に動作しており、次の段階として壁に掛ける3Dプリント製ケースの制作を予定している。

Reddit上では「これは悪魔的だが愛している」「私も13歳の息子に使ったら、pingタイムが秒単位になるだろう」といったコメントが寄せられている。一方で「巨大な3Dプリント製の耳の形にしてほしい」「交通信号機のようなデザインはどうか」など、ケースデザインの提案も多数出ている。

技術的な仕組みについて、ozh氏はSNMP対応のスイッチであれば対応可能で、現在はsnmpgetなどの外部バイナリを呼び出しているが、Pythonモジュールの使用も検討中と説明している。静かなオフィスでの最低測定値は35デシベル、センサーに向かって叫んだ際の最高値は95デシベルだったという。

1ヶ月前まではRaspberry Piに触れたことも、Pythonで1行もコードを書いたこともなかったというozh氏だが、子どもとの技術プロジェクトを通じて親子のコミュニケーションツールとしても機能している。完成したコードはGitHubで公開予定だ。

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FabScene編集部

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