YouTuberのBringeles氏が、Windows 7 Embeddedを搭載したEpson製の業務用レシートプリンター「M287D」でゲームをプレイする様子を公開した。通常のモニター出力ではなく、レシート用の感熱紙にゲーム画面を連続印刷し、その紙を見ながら操作するという手法を採用している。
M287Dは、レシートプリンターと小型PCが一体化した業務用端末で、Intel Atom(デュアルコア、ハイパースレッディング対応)、4GBのDDR3メモリ、500GBのHDDを搭載する。元々は小売店や飲食店向けのPOSシステムとして設計された製品で、外部モニターへの出力にも対応している。
Bringeles氏はこの端末を入手後、AIコーディングツール「Cursor」を使って専用のソフトウェアを開発した。ゲーム画面をキャプチャーし、モノクロのディザリング処理を施した上で、レシートプリンターに連続出力するプログラムだ。
感熱紙への出力では、黒い部分が多いほど印刷ヘッドの発熱量が増加する。過熱すると印刷が一時停止し、プリントキューに処理が溜まってしまうため、画面の明るさとコントラストを調整して発熱を抑える必要があった。印刷ヘッドが過熱に近づくと、プリンターの動作音が高くなるという特性も発見している。サーバー用ファンを取り付けて冷却を強化することで、連続印刷を可能にした。
Doomでは約4秒の遅延が発生し、印刷順序が前後するトラブルも起きたが、Half-Life 2ではソフトウェアレンダラーを使用することで比較的安定した動作を実現。ディザリング処理されたモノクロ画像は、ゲームボーイのプリンター機能を彷彿とさせる独特の雰囲気を持ち、Bringeles氏は「フレームに入れて飾りたい」と評価している。
開発したソフトウェアのソースコードは公開されていない。