ネット上でのメッセージのやり取りはは便利だが、画面上でか閲覧できない。そこで製作者のMaddie Dreese氏は、世界中の人々から物理的な形でメッセージを受け取れるシステムを製作した。Webサイトから送信されたメッセージが、自宅のサーマルレシートプリンターでリアルタイムに印刷される。
Dreese氏にとって初めてのRaspberry Piプロジェクトだ。「Cursor」開発環境とChatGPTの支援を受けて製作した。Raspberry Pi 4B、汎用サーマルレシートプリンター、Convexデータベース、Netlifyでフロントエンドを構築した。
バックエンドはFlaskベースのAPIで、Raspberry Pi上で動作する。プリンターはUSB、シリアル、ネットワーク、Bluetooth接続に対応し、Dreese氏はBluetooth接続を採用した。WebインターフェースからPOSTリクエストでメッセージを送信すると、ESC/POSプロトコルでプリンターに出力する。
印刷フォーマットは送信者名、時刻、日付、メッセージ内容を含む。スパム対策としてreCAPTCHAを統合し、オプションでConvexデータベースにログを記録する。systemdサービスとして設定すれば起動時に自動実行される。
プロジェクトの反響は予想外だった。当初はライブストリーミング中に視聴者からメッセージを受け取る目的だったが、公開後1300通以上のメッセージが世界中から届いた。「こんにちは」という挨拶から、深い希望や恐れまで、人々はさまざまな内容を共有した。
Dreese氏は初めてのオープンソースプロジェクトとしてGitHubで公開した。コードはMITライセンスで利用可能だ。製作過程を記録した動画をYouTubeチャンネルで公開予定だ。