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キーを4倍に拡大した巨大な自作テンキー、重さ約900gで設計データも無料公開

キーボードの自作で知られるMaker、Joe Scotto氏が、キーを4倍の大きさに拡大した巨大なテンキー「ScottoBigum」を作った。本人が世界最大とうたう代物で、全体の重さは約900gに達する。0から9の数字と四則演算などのキーを備え、ふつうのテンキーをそのまま大きく引き伸ばした形だ。もとはお遊びで作り始めたものだが、その背景には、実用につながる経験があった。

氏は以前、四肢まひのある人がレーシングゲームを遊べるように、2つの大きなボタンだけで操作する装置「Scotto2」を作ったことがある。今回の巨大テンキーも、単なるネタにとどまらない。氏は、視覚に障害のある人向けに、3Dプリントのキーキャップの文字を大きくし、色の対比を効かせる工夫を重ねてきたという。例えば、黒いキーキャップに黄色の大きな文字を載せる、といった具合だ。大きく押しやすいキーは、指先の細かな動きが難しい人にも扱いやすい。

キーボードは、キーを1本ずつ手で配線するタイプで、ファームウェアは別の作り手の設計をもとにしている。文字の書体には、以前はコミックサンズを使っていた。印刷の仕上がりが良く、ネタとしても映えるためだが、まじめな作品では、いまは丸みのある書体を選ぶという。見た目が電卓に似ていることから、コメントでは「電卓では」とからかう声も上がった。氏は、6桁の画面を付けて本物の電卓にする案も一度は考えたと明かす。

設計データは、氏のほかの趣味の作品と同じく、すべて無料で公開されている。組み立ての手順は、動画でも公開する予定だという。作りたい人は、自分で同じものを組める。大きなキーや、はっきり見える文字といった発想は、遊びから生まれつつ、手が不自由な人や目の見えにくい人が使いやすい入力機器のヒントにもなっている。

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FabScene編集部

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