基板に電子部品を載せる前工程で、はんだペーストを手作業で塗るのは、根気のいる細かい仕事だ。あるMakerは、この作業を自動化する装置を自作した。設計したのは、2つのステッピングモーターで動く、はんだペーストの自動塗布装置だ。市販品より安く組めることを狙い、精密な液体の吐出を機械にまかせる。
はんだペーストは、基板の端子に塗る、粘り気のある金属の粒を含んだ材料だ。塗る量が多すぎても少なすぎても、部品がうまく付かない。手作業では、この量を一定に保つのが難しい。製作者は、注射器のような容器に入れたペーストを、モーターで押し出す仕組みにした。
装置は、2つのステッピングモーターを役割ごとに使い分ける。ステッピングモーターは、決まった角度ずつ正確に回るモーターで、細かい位置決めに向く。1つ目のモーターは、容器の押し子を押し込み、ペーストを一定の量だけ押し出す。2つ目のモーターは、容器そのものを上下に動かすZ軸を担い、ペーストを塗る高さを調整する。押し出す量と、塗る高さの両方を、機械の制御で細かく決められる。
もとの狙いは、低コストのはんだペースト塗布機だった。だが、この構造は、はんだペーストに限らず、接着剤や潤滑油など、少量ずつ正確に出したい液体の塗布にも応用できると製作者は述べている。中身の材料を変えれば、精密な吐出が必要なさまざまな作業に使える。
この装置の設計データは、3Dモデル共有サイトのMakerWorldで公開されている。