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廃駅のパタパタ時刻表示板をESP32で復活——近鉄の実時刻表に連動

空港や鉄道駅でかつて使われていた、カードが次々と裏返って行き先や時刻が切り替わるパタパタ式表示板(スプリットフラップ・ディスプレイ)。デジタル化で多くの駅から消えたが、その廃棄品を入手し、ESP32マイコンと小型サーバーを組み合わせて近鉄電鉄の実際の時刻表に連動させたプロジェクトがGitHubで公開されている。

制作したのはSahib Manjal氏で、リポジトリ「SplitFlap」として公開した。動作するGIFを見ると、大和八木駅のスプリットフラップが実際の駅さながらにフラップを裏返しながら列車情報を表示している。

システムはESP32とPythonサーバーの2層構成だ。ESP32は各フラップのモーターをGPIOピンで制御し、Wi-Fi経由でサーバーと通信する。サーバー側は近鉄の公式サイトから時刻表データをウェブスクレイピングし、運行遅延情報もリアルタイムで取得する。日本の祝日判定も実装されており、平日と休日・祝日で別々のJSON時刻表ファイルを切り替える仕組みになっている。

対応するフラップの種類は「終着駅名」「停車駅パターン」「時」「分(10の位)」「分(1の位)」の5種類。1枚の表示板に対して制御ピン4本(回転方向2本、イネーブル1本、ホームポジション検出1本)を割り当て、Flipper_Config.cppに複数枚を登録することで複数のフラップを同期動作させられる。フラップとフラップの間の最小間隔はコードで75ms以上に設定する必要があり、120msでgif.gif相当の速度が出るという。

コードにはArduinoJSON、ArduinoHttpClientのほか、サーバー側にはPythonを使用。Raspberry Pi、AWS、ローカルPCいずれにもサーバーを置けるとしている。

ソースコードはMITライセンスで公開されており、フォークは現時点でゼロだが、スプリットフラップの収集・改造を手がける個人Makerにとっては参考になる構成だ。

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FabScene編集部

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