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「今どこにミサイルが飛んでいるか」を手元で確認——ウクライナ市民が作った空襲警報モニター

スマホを開かなくても、デスクに置いた小さな画面を見れば空襲警報の状況が分かる。ロシアによる侵攻が続くウクライナで、そんなデバイスを市民が自作して公開している。

「Trivoga-UA(トリヴォガUA)」と名付けられたこの装置は、ウクライナのエンジニアYuriy R.氏が開発した。約2.5cm角のOLEDディスプレイにウクライナ全土の地図が表示され、空襲警報が発令された地域がリアルタイムで塗りつぶされていく。自分の住む地域を監視対象に設定しておけば、警報発令と同時に通知される。

ハードウェア構成はESP32-C3とI2C接続の128×64ピクセルOLEDディスプレイ(SSD1306)の2点。消費電力は通常動作時45mA、警報発令時90mAと低く抑えられている。

ディスプレイには現在時刻、Wi-Fi接続状態、サーバー接続状態のほか、ウクライナ全土の地図が表示される。空襲警報が発令されている地域は地図上で塗りつぶされ、どの地域に警報が出ているか一目で把握できる。監視対象の地域で警報が発令されると、発令時刻とともに通知される。

設定はBOOTボタンを2秒以上長押しすると起動するWi-Fiアクセスポイント経由で行う。スマートフォンからQRコードをスキャンして接続し、Wi-Fiネットワークの選択や監視対象地域の設定ができる。OTA(Over The Air)によるファームウェア更新にも対応し、平均20秒で更新が完了する。

オプションで音声通知モジュール(JQ8900-16P)やLEDインジケーターを追加でき、警報発令時にサイレン音を鳴らしたり、赤色LEDを点灯させたりできる。5分以上操作がないとスクリーンセーバーが起動し、OLEDの焼き付きを防止する機能も備える。

完成品や書き込み済みのESP32-C3は開発者への問い合わせで購入できる。

関連情報

Trivoga-UA(UA ID Blog)

FabScene編集部

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