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ESP32で動くギター練習ツール「Tuitar」、フレットボードをリアルタイム表示するDIYキット

ギターの練習中、自分が押さえているフレットが正しいかどうかを確認したくなることがある。市販のチューナーは音程を教えてくれるが、フレットボード上のどこを押さえているかまでは表示してくれない。オープンソース開発者のOrhun Parmaksız氏が公開した「Tuitar」は、ESP32上で動作するターミナルベースのギター練習ツールで、弾いた音をリアルタイムで検出し、仮想フレットボード上に表示する。

TuitarはRustで書かれており、ターミナルUIライブラリ「Ratatui」を使って構築されている。マイクまたは6.35mmジャック入力から音を取り込み、ピッチ検出アルゴリズムで音程を解析する。検出した音程に対応するフレット位置を画面上のフレットボードにハイライト表示するため、練習中に視覚的なフィードバックが得られる。

4つのモードで練習をサポート

Tuitarには4つの練習モードがある。「ライブ」モードは現在押さえている弦とフレットをリアルタイム表示する基本機能だ。「ランダム」モードは画面に表示された音を弾くとスコアが加算されるゲームで、タイマーと得点カウンターが上部に表示される。「ソング」モードはMIDIファイルやGuitar Proファイル(.gp3、.gp4、.gp5)を読み込み、リフやソロのフレーズを視覚的に確認しながら練習できる。「スケール」モードはメジャー、マイナー、ペンタトニック、ブルース、ミクソリディアン、ドリアン、リディアンの各スケールを表示し、スケール練習を補助する。

ハードウェアはESP32 T-Displayをベースにしたカスタム基板で、2つのボタンと2つのノブで操作する。ゲインノブでジャック入力の感度を調整し、コントロールノブでフレットボードのスクロールやチャートの表示範囲を変更する。チューナー機能も備えており、検出した周波数と最も近い音名をセント単位の誤差とともに表示する。

Tuitarは現在プロトタイプ段階で、ハードウェアとファームウェアが安定したらCrowdSupplyでの販売を予定しているという。ソフトウェア単体でもPC上のターミナルで動作し、cargo install tuitarでインストールできる。ハードウェアを自作したい場合は、GitHubリポジトリでファームウェアと基板設計データが公開されている。ライセンスはApache-2.0とMITのデュアルライセンスだ。


関連情報

GitHub(orhun/tuitar)

FabScene編集部

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