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100円ショップのLEDライトやUSBケーブルを分解して電気の仕組みを学ぶ入門書、工学社から発売

工学社は、100円ショップで購入できるガジェットを分解しながら電気の原理を学べる書籍「100均ガジェットでわかる電気で動くモノのしくみ」を2025年12月25日に発売する。価格は2970円。A5判、144ページ。

著者は電子回路設計エンジニアのThousanDIY(山崎雅夫)氏。2016年頃から同名の電子工作サイトを運営しており、半導体設計会社で機能評価と製品解析を担当している。

同書はLEDライトやUSBケーブル、ミニ扇風機、キッチンタイマーなど、100円ショップで手軽に入手できる製品を題材に、電気がどのように流れ、力や光、音に変わるのかを解説する。高価な実験機材や難しい工具を必要とせず、身近な製品を安全に分解しながら学べる構成となっている。

全7章144ページで構成され、第1章では電気エネルギーの流れと回路の考え方を紹介。第2章以降はモーター、LED、スピーカー、USBケーブル、各種センサーと、機能ごとに具体的な製品を分解して解説する。モーターでは磁石とコイルの関係、LEDでは電子の流れ、USBケーブルではデータ伝送の仕組みを、実際の構造と照らし合わせながら確認できる。

スピーカーに関する章では、音の良さを決める周波数特性(音の高さごとの出力バランスを示す指標)や、周囲の雑音を低減するノイズキャンセルの仕組みについても取り上げる。センサーの章では、人の動きを検知する原理など、目に見えないものを捉える技術を扱う。

最終章では分解した部品を使った応用実験や工作のヒントを掲載するほか、難易度別のお薦め分解アイテムや、保護者と教員向けの分解ガイドも収録する。分解前の安全上の注意や観察のポイントも整理されており、家庭学習や自由研究、学校授業の補助教材としても活用できる。

関連情報

100均ガジェットでわかる電気で動くモノのしくみ(工学社)

FabScene編集部

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