香港のゲーミング機器メーカーabxyluteは、マグネット式のスマートフォン用ゲームコントローラー「abxylute M4」のクラウドファンディングをKickstarterで実施している。キャンペーンは2025年12月24日まで実施される。
M4は磁力でスマートフォンに装着するポケットサイズのゲームコントローラーだ。重量はわずか56gで、iPhone向けの磁気充電規格「MagSafe」に対応する。iPhoneに直接吸着できるほか、Android端末やiPhone 11以前の機種には付属の磁気リングを貼り付けることで装着可能となる。
本体サイズは74.8×69.5×15mm。デュアルジョイスティック、十字キー、ABXYボタン、L1/L2/R1/R2トリガーといった本格的なボタン配置を小型筐体に収めた。L3/R3など一部のボタンは複数ボタンの組み合わせ操作で実現する。
磁気リングは180度の角度調整が可能で、スマートフォンスタンドとしても機能する。横向きと縦向きの両方に対応し、ハンズフリーでのゲームプレイを実現する。リング部分はアルミニウム合金製で、耐久性と軽量性を両立した。
接続はBluetooth 5.3を採用。HIDモード、PSモード、NSモード(Nintendo Switchレイアウト)の3種類の接続モードを搭載し、iOS、Android、PC、Nintendo Switchに対応する。クラウドゲームサービスやストリーミングプレイにも利用できる。バッテリー容量は300mAhで、連続使用時間は10〜12時間となっている。
専用アプリ「abxy Game App」を提供し、レトロゲームエミュレーター、ローカルゲーム、クラウドゲーム、ストリーミングサービスを一元管理できる。2024年にAppleがApp Storeでゲームエミュレーターを解禁したことで、iOSでもDeltaやRetroArch、PPSSPPといったエミュレーターアプリが利用可能となり、レトロゲーム需要が高まっている。
本体カラーはRetro White、Phantom Black、Cosmic Orangeの3色を用意。ストレッチゴールとして支援総額10万ドル到達でNGC Indigo、20万ドル到達でAtomic Purpleが追加される。
製造スケジュールは2025年12月15日に量産開始、同月中に出荷開始予定となっている。早期支援者向けの価格は本体単体が39ドル(約5900円)から、磁気リング付きセットが42ドル(約6300円)からとなっている。