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カメラとマイクで物語をリアルタイム生成するAIアーケード筐体、kibidangoとGREEN FUNDINGでクラファン開始

プログラマー・AI研究家の清水亮氏が、生成AIをゲーム性そのものに組み込んだアーケード筐体「AIゲームセンター」の開発に向けて、kibidangoとGREEN FUNDINGの合同プロジェクトとしてクラウドファンディングを始動した。プロジェクト実行者は清水亮氏が100%保有する株式会社ゼルペム。

清水亮氏は2003年に最初の会社を起業し、以来10社の設立に関わったシリアルアントレプレナー。2004年に経済産業省から「天才プログラマー/スーパークリエイター」の称号を得た人物でもある。ゲーム開発者としての経験を持ち、今回はその経験とAI研究を組み合わせ、AIをゲーム性の核に据えた筐体を開発する。

現在のゲームはAIを演出補助に使う設計が主流だ。清水亮氏が目指すのは、AIを「ゲーム性そのもの」に組み込んだ筐体で、カメラとマイクを内蔵した専用のアーケード筐体を開発し、プレイヤーの顔や声からリアルタイムで物語や敵を生成するゲームを少なくとも3本制作する計画を掲げる。

試作ゲームとして「GIKEN STAR」をすでに開発している。縦スクロールシューティングだが、プレイヤーがボム使用時に単語を叫ぶと、自機が画像生成AIを使ってその単語に関係するものに変身する。同時に敵のボスキャラも叫んだ言葉にちなんだ姿で生成され、攻撃パターンもLLMが自動生成する。毎回異なるパターンで攻撃してくる仕組みだ。

筐体はMDF(中密度繊維板)製のアーケード型縦型デザインで、通常のコントローラーに加えてカメラとマイクを内蔵する。浅草橋の技研ベースで製作した試作機を元に、Raspberry Pi 5とRTX 5060tiを組み合わせた構成で量産を目指す。

プロジェクトは2段階で進める。まず浅草橋の技研ベースを2フロア貸し切った状態で、2026年10月に「AIゲーム」イベントを開催する計画だ。続いてストレッチゴール達成後は、全国の公民館や学童への展開も計画する。

支援者向けの特典として、自分で組み立てるキット(41万8000円・送料税込み、数量限定10台)と組み立て済みの完成品(55万円・税込み・送料別、数量限定10台)も用意する。その他の特典として、制作過程をまとめた記念ブックレット(32ページ)やゲームのソースコードを収録したSDカード、技術解説書(約100ページ)などを含む5万5000円からの複数コースが設定されている。

募集期限は2026年5月18日23時59分。プロジェクトが成立しない場合、支援者への請求は発生しない。

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FabScene編集部

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