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APPLE TREE、Bambu Lab製3Dプリンター120台規模のファームを2026年春から開始

APPLE TREEは2025年12月26日、名古屋工芸との協業による分散型3Dプリンターファーム事業「PrintHub」を開始したと発表した。第一号拠点はBambu Lab製3Dプリンターを最大120台規模で導入し、2026年春に本格稼働する予定だ。

3Dプリンターファームとは、複数台の3Dプリンターをネットワーク化して集中管理し、オンデマンド生産を可能にする製造モデルだ。金型や大型射出成形機を必要とせず、デジタルデータから直接製造できるため、小ロット・短納期・低コストの生産に向いている。

PrintHubの第一号拠点には、高精度・高速造形が特徴のBambu Lab製3Dプリンターを採用する。最大120台を同時運用することで、従来は金型製作や大量ロットが前提だった製造工程を見直し、「必要なものを、必要なときに、必要な数量だけ作る」生産を目指す。少人数での運用を前提とした設計で、人手不足が課題となる製造現場にも対応する。

協業先の名古屋工芸は、節句人形資材などを手がける企業だ。自動車関連廃材を原料としたフィラメント製造から3Dプリントまでを一貫して行う体制づくりに取り組んでおり、サステナブルな材料活用を視野に入れている。APPLE TREEは3Dプリンターの提供とマーケティングノウハウで本取り組みを支援する。

想定する用途は、イベント向け造形物や小ロット量産を外注したい個人クリエイター、金型を起こさずに試作や補修部品を製造したい企業などだ。

APPLE TREEは今後、PrintHub事業を通じて全国各地に分散型3Dプリンターファームを展開していく方針を示している。「インターネットで製品を購入するのではなく、データを購入し、近くで作る」ものづくりの形を見据えているという。

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プレスリリース(PR TIMES)

FabScene編集部

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