Arduinoが Amazon Web Services(AWS)と共同で、産業用PLC「Arduino Opta」をクラウドに接続するハンズオンワークショップをオンライン上で公開した。工場の近代化や産業IoTプロジェクトに取り組む開発者向けに、わずか3時間でクラウド接続PLCの構築方法を学べる内容となっている。
ワークショップは「Connect your PLC to the Cloud in just a few steps(PLCをクラウドに接続する手順ための数ステップ)」と題され、Arduino OptaをAWS IoT Coreに接続する全プロセスを習得できる。X.509証明書による安全なデバイス認証、MQTTプロトコルを使った現場からクラウドへのテレメトリー送信、AWS IoT Coreへの接続とデータ可視化の方法を実践的に学習する。
対象者は開発者、組み込みエンジニア、システムアーキテクト、産業IoT・自動化・スマート製造分野の従事者や探求者となっている。AWSの事前経験は不要で、組み込みシステムの基本的な知識と新しい技術への探求心があれば参加できる。
参加に必要な機材は、Arduino Opta(WiFi版またはRS485版)、Arduino CloudまたはArduino IDEへのアクセス、AWS無料利用枠アカウントのみ。Arduino OptaのWiFi版、RS485版、Lite版の3つすべてに対応するが、最適なユーザー体験のためWiFi版が推奨されている。
Arduino Optaは産業用途向けに設計されたマイクロPLCで、従来の産業制御システムとArduinoエコシステムの利点を組み合わせている。この製品を使うことで、リアルタイム制御からクラウド連携まで、産業IoTの全領域をカバーできる。
ワークショップ完了後、参加者はAWS Cloud上で動作するPLCを所有し、それをスケールする自信を得られるとしている。