Arduinoは2026年3月2日、NINA-W102モジュールを搭載したボードでWi-FiとBluetooth LE(BLE)を同一スケッチ内で同時に使えるようになったと発表した。対象はMKR WiFi 1010、Nano RP2040 Connect、Nano 33 IoTの3機種。
従来、NINA-W102搭載ボードではWi-FiとBLEのどちらか一方しか使えなかった。メインマイコンとNINAモジュール間の通信で、Wi-FiにはSPI、BLEにはUARTと別々のインターフェースを使っており、両者がGPIOピンを共有していたためだ。今回のアップデートでBLEの通信もSPIに統合され、1つのバス上でWi-FiとBLEが同時に動作する構成に変わった。
利用にはWiFiNINAライブラリ v2.0.0以上、ArduinoBLEライブラリ v2.0.0以上、NINA-W102ファームウェア v3.0.1以上の3つすべてを更新する必要がある。ライブラリはArduino IDEのライブラリマネージャーから、ファームウェアは「Tools > WiFi101 / WiFiNINA Firmware Updater」から更新できる。
なお、同じNINA-W102を搭載するUNO WiFi Rev2はメモリ容量の制約により同時利用には対応しない。Wi-FiとBLEそれぞれの単独利用は引き続き可能だが、1つのスケッチ内での併用はできない。
IoTデバイスの開発では、BLEでセンサーやスマートフォンと接続しつつ、Wi-Fi経由でクラウドにデータを送るといった構成が一般的だ。従来はこの構成に対応するためにESP32など別のモジュールが必要だったが、手持ちのNINA搭載Arduinoボードでもソフトウェア更新だけで同様の開発が可能になった。