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Bambu Labがラブブ著作権紛争でPop Martと和解、公に謝罪

画像出典元:POP MART JAPANプレスリリース

Bambu Labは2026年3月16日、中国のSNS「Weibo」の公式アカウントで、トイメーカーのPop MartとラブブIPをめぐる著作権紛争について和解が成立したと、複数の現地メディアが3月30日までに報じた。3Dモデル共有プラットフォーム「MakerWorld」に投稿されていた関連コンテンツはすべて削除済みだという。なお英語圏のメディアや自社英語ブログへの公式声明は行っていない。

訴訟の発端は、MakerWorldにユーザーが投稿したラブブのファンアート3Dデータだ。ラブブはPop Martが展開するブラインドボックストイで、2025年に世界的な人気を博し、同年のPop Mart総売上の30%超を占めたとされる。Pop Martおよびその子会社は2026年3月初旬、上海市浦東新区人民法院に対してBambu Labと関係子会社3社(深圳拓竹科技・深圳Maker World Technology・上海アウトライン科技)を著作権侵害で提訴し、裁判は2026年4月2日に予定されていた。Bambu Lab自身がデータをアップロードしたわけではなく、ユーザー投稿物が対象となった点で、プラットフォーム事業者の著作権責任の範囲を問う注目案件だった。

提訴を受けてBambu Labはラブブ関連ファイルをMakerWorldから一括削除した。ただし自動処理の誤作動により錠前関連ツールやケーブルクリップといった無関係なファイルも削除される事態が生じ、ユーザーコミュニティで批判を受けた。Bambu Labはその後、誤削除ファイルの復元とユーザーへの謝罪を行っている。

皮肉なことに、Bambu Labは2026年2月にMakerWorldの「著作権保護プログラム」のベータ版を開始したばかりだった。これはMakerWorld独占公開クリエイターの作品が他のプラットフォームに無断転載された場合に申告・削除要請を支援する仕組みで、Bambu Lab自身がCreality CloudやNexprint、MakerOnlineといった競合プラットフォームに対してクリエイターの著作権保護を名目に法的措置を起こしていた。

FabScene編集部

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