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最高時速31km、重さ10.9gの鳥型はばたきドローン「The Swift」がKickstarterに登場

仏BionicBirdが、羽ばたき式の生体模倣型ドローン(オーニソプター)「The Swift」をKickstarterで発表した。プロペラを使わず、鳥のように翼をはばたかせて飛行する。最高速度は時速31km、低速時は時速3.5kmで安定した飛行が可能で、屋内外を問わず飛ばせる。

The Swiftの機体重量は10.9g。本体にはEPPフォーム、カーボンロッド、チタン構造を採用し、衝撃に強い設計となっている。通信にはBluetooth Smart 5.4を使い、操作距離は最大150m。フル速度での飛行時間は約10分で、充電時間は約13〜14分となる。

翼のはばたき周波数は最大19Hz、モーターは5万5000rpm/1.7Wの専用開発品を搭載する。IMU(慣性計測装置)にはSTMicroelectronicsの6軸センサー「LSM6DSR」、MCUにはCortex-M4ベースの「STM32WB15CC」を採用した。ジャイロ/IMUによるリアルタイム姿勢安定化機能を備え、アシストレベルの調整にも対応する。

特徴的な設計として、用途に応じて交換できる2種類のテールを付属する。高速飛行向けの「Speed Tail」と、低速で安定した飛行に適した「Precision Tail」で、それぞれ5段階の迎角設定が可能となっている。操作にはiOS/Android対応のスマートフォンアプリ「FlyingAPP」を使い、4つのフライトモードやクルーズコントロールを搭載する。オプションの特許取得済みジョイスティック「X-Play」を使えば、RC操縦機のような2本スティック操作にも対応する。

スマートフォンアプリには緊急停止機能や信号喪失時のモーター停止機能を備え、安全面にも配慮した。モーターデータのログ記録やOTA(無線)ファームウェアアップデートにも対応する。

マルチカラーLEDを内蔵し、7色から選択できるため、薄暮時のフライトでも機体の向きを把握しやすい。マイクロホイールを備え、床やタイル、アスファルトなどの平面からの地上離陸に対応するほか、手投げでの発進も可能となっている。

BionicBirdは15年以上にわたり生体模倣型飛行機械を開発しており、これまでに4回のクラウドファンディングで累計100万ユーロ(約1億8000万円)以上を調達し、9000人以上に製品を届けた実績を持つ。The Swiftは同社6機種目にあたる。前モデル「MetaFly」と比較すると、最高速度は時速17kmから時速31kmに向上し、高度50mからの滑空持続時間は8秒から22秒に伸びた。旋回時の高度損失も低減され、直進飛行の安定性も改善されている。

Kickstarterでの価格はStandardパッケージが129ユーロ(約2万3000円)、X-Playジョイスティック付きのBundleパッケージが159ユーロ(約2万9000円)。早期割引枠も用意されている。出荷は2026年9月を予定する。

関連情報

The Swift | Natural Flight Reinvented(Kickstarter)

FabScene編集部

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