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フォームが崩れたらAIが即座に指示、携帯型筋トレ支援デバイス「BodyPark ATOM」

香港拠点のBodyParkが、AIを搭載した携帯型フィットネスデバイス「BodyPark ATOM」をKickstarterで公開した。160度超広角カメラと独自のAIエンジンにより、トレーニング中の姿勢をリアルタイムで分析し、音声で即座にフィードバックする。

BodyParkが開発した「BodyPark ATOM」は、手のひらサイズのフィットネス支援デバイスだ。ジムや自宅、オフィスなど場所を選ばず使える携帯性と、AI技術による高精度な動作分析を組み合わせている。

製品の中核となるのは、独自開発のDeepBodyエンジンだ。このエンジンは人間の姿勢推定において96%の精度(AP:Average Precision)を達成している。一般的な姿勢推定モデルと異なり、フィットネスに特化したデータセットで訓練されており、複雑な照明条件や動きのブレ、ダイナミックな動作に対応する。

本体に搭載された1/2.8インチCMOSセンサーのカメラが、160度の超広角で全身を捉える。DeepBodyエンジンが34個の骨格キーポイントを追跡し、動作を分析。姿勢に問題があれば、内蔵スピーカーまたはBluetoothイヤホンを通じて即座に音声でフィードバックする。

ディスプレイには1.43インチの円形AMOLEDを採用し、解像度は466×466ピクセル(326ppi)だ。トレーニング中も一目で進捗を確認でき、レップ数やセット数、フォームの評価をリアルタイムで表示する。

磁気マウント機構により、壁や床、三脚など様々な場所に設置できる。カメラは5度から40度まで角度調整が可能で、使用者の身長や設置場所に柔軟に対応する。

トレーニングプログラムは1000種類以上のエクササイズライブラリーを用意している。マシンやバーベル、ダンベルを使った筋力トレーニングから、パワーリフティングのコアムーブメント、ファンクショナルトレーニング、HIIT(高強度インターバルトレーニング)、モビリティトレーニングまで幅広く対応する。

AIエージェント機能により、ユーザーの運動履歴や目標に基づいてパーソナライズされたトレーニングプランを自動生成する。週次・月次でプログラムを更新し、頻度、ボリューム、強度、回復期間のバランスを調整しながら持続的な成長を促す。

Kickstarterでの早期支援者向け価格は119ドル(約1万7000円)からで、出荷は2026年2月を予定している。本体のほか、USB Type-Cケーブル、ユーザーマニュアル、1ヶ月分のProメンバーシップギフトカードが付属する。オプションアクセサリーとして、4色展開のキャップ、三脚、三脚ドック、専用トラベルケースも用意されている。

関連情報

BodyPark ATOM(Kickstarter)

FabScene編集部

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