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バックパックに入るコーヒーメーカー「Brevvo」、電源不要で本格エスプレッソを抽出

米国のスタートアップBrevvoが、高圧抽出に対応したポータブルコーヒーメーカー「Brevvo」のクラウドファンディングをKickstarterで開始した。最大20barの抽出圧力でエスプレッソからコールドブリューまで多様な抽出が可能で、ワイヤレス駆動により冷水使用時でも最大16杯のホットコーヒーを抽出できる。

Brevvoは120×80×186mmのコンパクトサイズながら、最大20barの抽出圧力を実現する。本体は1秒でのツイスト操作により展開・収納が可能で、統合された給水タンクは防塵・防滴シール構造となっている。重量は標準版が約950g、Max版が約1180g。

多様な抽出方式に対応

給水タンクは最大110mlの容量を持ち、パウダーカップは90gまで対応する。エスプレッソ、アイスアメリカーノ、コールドブリューなど複数の抽出方式に対応し、コーヒー粉とポッドの両方に対応する。抽出時の加熱パワーは99W、抽出パワーは10Wとなっている。

標準版は13500mAhのバッテリーを内蔵し、冷水使用時で8〜16杯、お湯使用時(82℃以上)で最大300杯の抽出が可能。Max版では27000mAhの大容量バッテリーにより、冷水使用時で最大16杯、お湯使用時で150〜300杯の抽出に対応する。充電時間は標準版が5〜4時間、Max版が6〜7時間で、USB-C端子による高速充電に対応している。

本体材質にはABS+PC+PP+304ステンレスを採用し、5年以上の使用に耐える設計としている。給水タンクはSUS304ステンレスを使用している。

Brevvoの価格はKickstarter特別価格として、標準版が149ドル(約2万1000円)、Max版が199ドル(約2万8000円)に設定されている。これは通常価格の298ドルおよび398ドルからそれぞれ50%割引となる。

開発スケジュールでは、2024年10月から市場調査を開始し、2024年11月に予備設計と試作、2024年12月にプロトタイプテストを経て、2025年2月に最終設計を完了。2025年4月から機能検証、2025年6月に性能検証、2025年7月に安全性・耐久性テストを実施し、2025年9月にKickstarterでのローンチ、2025年10月に出荷予定としている。

同社は開発におけるリスクとして資金調達の達成と米中貿易摩擦による関税変動の2点を挙げており、これらの状況を注視しながら製品開発を進めるとしている。

関連情報

Brevvo: The World’s First Wireless Professional Coffee Maker | Kickstarter

FabScene編集部

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