CuboRexは2025年9月1日、既存の平床台車に取り付けることで段差や配筋などの不整地での運搬を可能にする「台車用クローラ（大）」CU80-LPの販売を開始すると発表した。最大1トンの積載荷重に対応し、建設現場や工場、倉庫での運搬作業効率化を目指す。
同製品は、手持ちのキャスター台車に後付けで装着可能なクローラーシステムで、従来の台車では走行困難だった段差や配筋がある不整地でも安定した走行を実現する。静止時1トン、走行時300kgの荷重に対応し、段差乗り越え高さは無積載時100mm、300kg積載時35mmとなる。
建設現場や工場、倉庫などでは人手不足が深刻化する中、資材・機材運搬の効率化が課題となっている。従来のキャスター台車では不整地での走行が困難で、運搬作業の非効率性や安全性への懸念があった。
製品の全長は1120mm（ブレーキなし）または1220mm（ブレーキあり）、重量は約40kg（1ユニット20kg×2）、全高243mmとなる。車体はスチール製、履帯にはPOMなどの樹脂材料を使用している。
特許第7397551号を取得した独自技術により、揺れの少ない安定走行を実現し、荷物の安定性を確保する。ブレーキを標準搭載して安全性を向上させ、履板は交換可能でメンテナンスも容易な設計となっている。
CuboRexは2016年3月31日設立の東京都葛飾区に本社を置くスタートアップで、電動運搬機や自動搬送ロボットの開発・製造・販売を手がけている。
販売価格はオープン価格で設定されている。同社では本製品により、建設現場や倉庫での運搬作業の負担軽減と作業効率・安全性の向上に貢献するとしている。