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推論性能が倍増したAIロボット向けボード「RDK X5」、スイッチサイエンスが国内販売開始

スイッチサイエンスは2025年7月10日、中国Shenzhen D-Roboticsの「RDK X5」の販売を開始した。10TOPSの推論演算能力を持つ「Sunrise 5」チップを搭載し、前モデル「RDK-X3」と比較して推論演算能力が倍増している。

「RDK X5」は、Transformer、RWKV、ステレオ知覚といった先進的なAIモデルに対応し、最先端AIアプリケーションの開発を簡素化・高速化する設計となっている。8GB LPDDR4メモリ、オクタコアCortex A55プロセッサー(1.5GHz)、32GflopsのGPUを搭載している。

接続性の面では、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)の2.4GHz/5GHz両対応、Bluetooth 5.4、ギガビットイーサネット、4つのUSB 3.0ポート、デュアルMIPI入力、CAN FDインターフェースなどを備える。別売りのPoEモジュールを使用すれば、イーサネットケーブル経由での給電も可能だ。

同時に販売が開始された「OriginBot Pro JP」は、「RDK X5」を搭載したロボットカー開発キットで、価格は8万1961円(税込み)。ROS 2やAIアプリケーションに対応し、構造・電子回路・制御・知能処理までのフルスタック開発を体験できる。

オリジナルモデルは電気用品安全法への適合が課題となったため、スイッチサイエンスの提案・協力により日本市場向けにモバイルバッテリー対応のJP版が開発された。720P USBカメラ、LiDAR(ToF)、ジェスチャーセンサーなどを搭載し、最大速度0.8m/sでの走行が可能だ。

「RDK X5」本体の価格は1万7655円(税込み)で、専用ケース(1925円)、カメラモジュール(2706円)、ステレオ深度カメラモジュール(7733円)、PoEモジュール(2706円)なども同時に販売されている。

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D-Robotics RDK X5(スイッチサイエンス)

FabScene編集部

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