BYD傘下の高級ブランドDENZA(テンシ)は2026年2月27日、大型EVワゴン「Z9 GT」の改良新型を公開した。1回の充電で走れる距離は最大1036km(中国のCLTC基準)で、現行モデルの630kmから64%伸びた。DENZAはこれを量産EVとして航続距離で首位だとしている。なお、CLTCは中国独自の計測方法で、欧州で使われるWLTP基準に換算すると15~20%程度短くなるとされる。
バッテリーはBYDが自社開発するBlade(LFP)で、約102kWhと約122kWhの2サイズを用意する。航続距離が1036kmに達するのは大容量の約122kWh版だ。モーター構成は2種類あり、後輪駆動のシングルモーター版は370kW(496馬力)、3モーターの四輪駆動版は合計850kW(1140馬力)を発揮する。3モーター版は現行の710kW(952馬力)から大幅に引き上げられた。
プラグインハイブリッド(PHEV)版も設定する。2.0Lターボエンジンと3モーターを組み合わせ、バッテリー容量は63.82kWh。電気だけで走れる距離はCLTC基準で400km超と、現行PHEVの201kmからほぼ倍増した。
車体は全長5195mm、全幅1990mm、全高1480mmで、Porsche Panameraに近いサイズ感だ。運転支援システム「DiPilot 300 God’s Eye 5.0」を全車標準装備し、LiDARをルーフ上に移設している。
現行Z9 GT EVの中国での価格は35万4800元(約810万円)から。改良新型の価格は未発表で、2026年3月5日のBYD技術発表イベントで詳細が公開される見通しだ。DENZAは2026年中に欧州と英国での販売開始も計画している。