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金属探知機にスコップを合体、探して掘れる2-in-1ツール「DIG:IT」

韓国のMagpie Techが、金属探知機と小型スコップを一体化した「DIG:IT」をKickstarterで発表した。2026年4月の出荷を予定している。

開発元によれば、トレジャーハンティング(宝探し)の愛好家は金属探知機で対象を発見した後、掘り出すためのスコップを別途持ち歩く必要があり、荷物がかさむという課題があった。DIG:ITは探知機本体に着脱式のスコップモジュールを装着できる設計で、探知から発掘までを1台で完結できる。

3Dスキャンと5段階インジケーター

金属検出には「True 3D Scanning」技術を搭載し、単純な360度スキャンではなく周囲の空間を立体的に検出する。通常のコインであれば地表から最大200mm、金属密度の高い大型の物体であれば最大430mmの深さまで検出できる。感度はLow、Medium、Highの3段階で調整可能で、繊細なアイテムや高密度の金属を探す際に使い分けられる。

本体には小型カラー液晶ディスプレイを搭載し、5段階のリアルタイム検出インジケーターで対象物との距離を表示する。ターゲットに近づくほどビープ音が速くなり、振動も強くなる仕組みで、掘削時に対象物を傷つけるリスクを軽減できる。先端にはLEDライトも内蔵し、暗所での探索にも対応する。

防水性能はIP68で、本体全体が防水仕様のため水中での探索も可能。耐衝撃設計も備え、屋外でのハードな使用を想定している。バッテリーは1500mAhのリチウム電池を内蔵し、USB Type-Cで充電する。動作時間は最大30時間、連続検出モードでは約10時間となっている。

本体サイズは302×43×43mm、重量は200g。スコップモジュール装着時は475×72×43mm、重量250gとなる。鉄や鋼などの磁性金属のほか、金、銀、銅、真鍮、青銅、アルミニウム、鉛、スズ、ニッケル、亜鉛といった非磁性金属も検出できる。

Magpie Techはデュアルレーザー測定ツール「VH-80」シリーズやレーザーレベル「VADER」シリーズなどを手掛けてきた。今後、ピッケルやスコップ、レーキなど追加モジュールの開発も予定している。

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Kickstarterプロジェクトページ

FabScene編集部

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