DMM.make 3Dプリントが、XLARGE、X-girl、MILKFED.などのストリートブランドを展開するビーズインターナショナルと共同で、3Dプリント技術を活用したアパレル商品の開発を開始した。布地への直接プリントを可能にするStratasys製の3Dプリンター「J850 TechStyle」を日本で初めて導入し、2025年9月末を目途に本格的な商品開発を進めている。
J850 TechStyleは、デニム、コットン、ポリエステル、リネンといった様々な布地に直接3Dプリントできる3Dプリント技術が特徴で、フルカラー表現や異なる質感を使用できる。
「TechStyle」技術の最大の特徴は、個々の消費者のニーズに応じた高度なカスタマイズが可能なことだ。消費者は自分のスタイルやサイズに合わせて、布地に直接デザインを施すことができる。材料には「Agilus30」(フルカラーで柔軟なプリント)、「Vero ContactFlex」(シルクのような柔らかい肌触りの透明コーティング)、「VeroVivid」などが用意され、60万以上の色と多種多様な肌触りや仕上がりを表現できる。
従来のアパレル印刷では、スクリーン印刷や昇華型印刷といった工程で環境への負荷が課題となっていた。「TechStyle」は布地テキスタイルに直接3Dプリンターで印刷するため、これらの無駄の多いプロセスを排除でき、持続可能性を念頭に置いた技術として位置づけられている。
商品の詳細については決定次第、改めて発表される予定となっている。