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技術評論社、機械設計の入門書「図解もの創りのための やさしい機械設計」改訂新版を発売

画像出典元:技術評論社Webサイト

技術評論社は2025年11月13日、「改訂新版 図解もの創りのための やさしい機械設計」を発売する。初版発行から15年が経過し、3D-CADの普及やJIS規格の変更を踏まえて内容を刷新した。グローバルな設計環境で求められる幾何公差の項目を新たに追加している。A5判320ページで、定価は2860円(税込)。

本書は有光隆氏と八木秀次氏が著した機械設計の入門書だ。力学の基礎から主要な機械要素の設計、そして総合的な設計演習まで、3つの主要テーマを網羅している。

第1章では機械設計の前提となる力学の基礎、材料の特性、安全設計の考え方、寸法公差や幾何公差といった製図に必要な知識を解説する。第2章から第10章では、ねじ、軸、歯車、軸受、ばねなど、機械を構成する主要な部品に焦点を当て、それぞれの種類、機能、強度計算や設計方法を説明している。各章の終わりには演習問題を設け、実践的な理解を促す構成だ。

最終章では、これまで学んだ知識を応用して歯車減速機を実際に設計するプロセスを扱う。部品ごとの設計から組み立て、全体のまとめまで、設計の実践的な流れを体験できる内容になっている。

15年ぶりの改訂で最新の設計環境に対応

初版発行から15年が経過する間に、設計プロセスでは3D-CADの利用やAI化が進んできた。また、JISは日本工業規格から日本産業規格へと名称が変わり、内容も更新されている。

改訂新版では、こうした背景を踏まえて3つのポイントを改訂した。第1に、グローバルな設計環境で求められる幾何公差の項目を第1章に追加した。第2に、JIS規格の引用箇所を見直し、最新の規格に変更した。第3に、分かりやすい表現と統一的な表記になるよう加筆・修正を施した。

対象読者は、はじめて機械設計を学ぶ学生や、ものづくりのための設計を基礎から学びたい人だ。理論と実践をバランス良く学ぶことで、機械設計の基礎を確実に身につけられる構成になっている。

著者の有光隆氏は愛媛大学工学部元准教授、八木秀次氏は愛媛大学元教授で現在は非常勤講師を務めている。

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FabScene編集部

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