米Zero Zero Roboticsが開発した完全防水の自律飛行カメラ「HOVERAir AQUA」のクラウドファンディングがIndiegogoで開始された。同製品は水上から離着陸可能な防水設計を採用し、マリンスポーツ専用に設計されたドローンとなっている。
HOVERAir AQUAは重量249gの軽量設計で、多くの国で機体登録が不要となっている。完全防水のボディ構造により、水面への直接離着陸が可能で、波に転覆されても自動で機体を正しい向きに戻す「Turtle Flip」機能を搭載する。
最高時速55km、レベル7の耐風性能を持ち、最大23分間の連続飛行が可能。4K@100fps撮影、HDR動画撮影、10bit H-Logに対応した1/1.28インチCMOSセンサーを搭載し、プロフェッショナルグレードの映像品質を提供する。
同製品の特徴として、消費者向けドローンで初めてミリ波レーダーを搭載し、波の高さや水面状態を精密に検知して安全な離着陸と低高度飛行を実現する。レンズには撥水コーティングが施され、水滴を瞬時にはじく設計となっている。
追跡システムには、RTK(リアルタイム・キネマティック)とコンピュータービジョンを組み合わせた高精度追跡技術を採用。専用のウェアラブルデバイス「Lighthouse」との連携により、ユーザーとの距離を常時監視し、設定範囲を超えた場合は自動で戻る「VirtualTether」機能も搭載する。
1.6インチの内蔵AMOLEDディスプレイにより、水上でのカメラ設定変更、ライブプレビュー、撮影映像の確認が可能。128GBの内蔵ストレージを搭載し、外部メモリーカードは不要となっている。
15種類以上の飛行モードに加え、シュノーケリングモード、マウントモード、手持ち撮影モードなど、水上・水中での多様な撮影スタイルに対応する。
クラウドファンディングでは、標準セットが999ドル(約14万7000円)、上位モデルが1199ドル(約17万7000円)から1399ドル(約20万6000円)で提供される。出荷予定は2025年12月で、現在1230人の支援者から約20万ドル(約2億600万円)の資金を調達している。