LattePandaは2026年10月22日、生成AIを手元で動かす製品に組み込むための基板「LattePanda Sigma 2」を発表した。146×102mmの基板にIntelのプロセッサー「Core Ultra X7 358H」と最大64GBのメモリーを載せ、AI処理の性能は最大180TOPS(1秒あたりの演算回数を兆単位で示す指標)だという。
同社は用途として、データを社外に出さずに文書検索やAIエージェントを動かす機器、NASや仮想化とAIを1台にまとめた家庭用サーバー、高速なデータを取り込む計測機器、自律移動ロボットを挙げる。
180TOPSはCPU、GPU、NPU(AI処理専用の回路)の合計で、内訳はGPUが最大122TOPS、NPUが最大50TOPSとなる。メモリーのうち最大59GBをAI処理用に割り当てられる。同社によると、量子化(モデルを軽くする処理)した言語モデル「Qwen3.6-35B-A3B」をIntelの推論ソフトOpenVINOで動かし、毎秒約30トークンを生成できる。
基板には、Raspberry Piのマイコン「RP2350」も載せた。MicroPythonを書き込んだ状態で出荷し、GPIOを使ってセンサーやモーターをリアルタイムに制御する用途を想定している。
端子として10ギガビットのイーサネット2口、Thunderbolt 4を2口、拡張用にM.2スロット4本とOCuLinkを備え、AI処理用の拡張カードを追加できる。対応OSはWindows 11とUbuntu 24.04 LTS以降で、基板上のSSDにはUbuntu、ドライバー、ローカルで動くAIモデルなどを入れた状態で出荷する。
製品への組み込みを想定し、同社は3年以上の供給の継続を保証し、起動時のロゴなどの変更、組み込み案件への技術支援にも応じる。同社は9月に、名刺サイズのAI向け基板「LattePanda Mu Ultra」を発売している。
Sigma 2の予約価格は2599ドル(約41万円)で、11月中旬に予約期間が終わると2799ドル(約44万円)になる。DFRobotの通販サイトで予約を受け付けている。出荷時期は明らかにしていない。