楽器メーカーのLAVA MUSICは、AIを搭載したギターアンプ「LAVA STUDIO」のクラウドファンディングをKickstarterで開始した。開始から39日残った段階で、目標額75万7000円に対して1億9353万8657円を調達し、1740人の支援者(いずれも記事執筆時点)を集めている。13インチのタッチスクリーンを搭載し、30種類以上のAIアンプモデル、40種類以上のエフェクトモジュール、300種類以上のバッキングトラックを内蔵している。
「LAVA STUDIO」は従来のギターアンプとは異なり、AIニューラルモデリング技術により99.90%の精度でアンプ音をモデリングすると謳っている。800MHzのDSPプロセッサーを搭載し、リアルタイムでの音声処理を実現する。8スロットのサウンドチェーンでエフェクトをドラッグ&ドロップで簡単に組み合わせることができる。
本体にはミニDAW機能を内蔵し、マルチトラック録音やフルミックス、個別トラックエクスポートに対応している。AI Stem Isolation機能により、アップロードした楽曲からボーカル、ドラム、ギター、ベースを分離して抽出できる。
学習面では、支援者に150ドル相当のマスターコースを無料提供する。112のコースが用意され、個別購入では3.99ドル、コレクションパッケージでは9.99ドルから19.99ドルで販売予定だ。世界クラスの講師陣によるビデオレッスンとインタラクティブなタブ譜が同期し、テンポ調整やループ機能も利用できる。
音響システムには2.1オーディオシステムを採用し、ウーファーと2つの2インチツイーターを内蔵している。接続方法はBluetooth 5.0、USB Type-C 3.0、内蔵アプリ、lavaCloud同期に対応する。
本体は13インチマルチタッチディスプレイを搭載し、最大80度まで角度調整が可能だ。筐体はマグネシウム合金とPC/ABS樹脂で構成され、重量は4453g、サイズは312.9×195.4×167.5mmとなっている。ストレージは64GB、システムはHiLAVA OSを搭載する。
価格は早期支援者向けが749ドル(約10万5000円)から799ドル(約11万2000円)で、通常販売予定価格の999ドル(約14万円)から20〜25%割引となっている。11月から配送開始予定で、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、EU諸国などへの送料は無料だ。