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メカトラックス、ラズパイPico 2互換のLTE搭載マイコンボード「MicroCat.1」を5000円で先行販売

メカトラックスが、Raspberry Pi Pico 2互換のLTE通信機能搭載マイコンボード「MicroCat.1」のプレリリース版を2025年12月12日から販売開始した。MicroPython実行環境を標準搭載し、携帯電話網を使ったIoT開発を手軽に始められる。プレリリース版は税抜5000円の特別価格で、台数限定販売となる。

MicroCat.1は、Raspberry Pi Pico 2に搭載されているRP2350Aの上位機種であるRP2350Bと、LTE Cat.1 bis通信モジュールSIM7672JPを組み合わせたIoT向けマイコンボードだ。

LTE通信のためのPPPプロトコルスタックを搭載したMicroPythonがインストール済みで、ネットワークプログラミングをすぐに始められる。MicroPython公式資料や世界中のユーザーが公開しているサンプルコードをそのまま利用できるため、開発を効率化できる。

通信モジュールSIM7672JPは下り最大10Mbps、上り最大5Mbpsの通信速度をサポートする。オンボードアンテナを搭載しており、外付けアンテナは不要だ。

Raspberry Pi Picoシリーズと同じピン配列のピンヘッダとピンソケットを実装しているため、市販の機能拡張基板をそのまま組み合わせられる。ROMは16MB、RAMは内蔵520kBに加えて8MBの外部RAMを搭載しており、Pico 2と比較してリソースを大幅に強化した。既存のRaspberry Pi Picoシリーズ向けプログラムを移植してLTE通信機能を追加しても、リソース不足を気にする必要がないとしている。

プレリリース版は製品版に向けた改善のためのフィードバック収集を目的としており、フィードバックに協力できるユーザーを対象としている。製品版では仕様変更の可能性があるとのことだ。

メカトラックスは福岡市に本社を置くハードウェア開発・製造企業で、2005年創業。業務用途でのラズパイ活用に関して各種機能拡張基板の製品化を手がけており、英Raspberry Piから国内初のDesign Partnerに認定されている。

関連情報

MicroCat.1製品購入ページ(メカトラックス)

プレスリリース

FabScene編集部

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