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MetaがHorizon WorldsのVR版を6月15日に終了、Questアプリを削除しモバイル専用に移行

MetaはQuestヘッドセット向けVRソーシャルプラットフォーム「Horizon Worlds」のVRアクセスを2026年6月15日をもって終了することを、2026年3月18日に公式コミュニティフォーラムで発表した。同日以降はQuestからアプリが削除され、VR空間へのアクセスは完全に不可能になる。プラットフォーム自体はiOS/Android向け「Meta Horizonモバイルアプリ」として存続する。

移行のスケジュールは3段階に分かれている。2026年3月24日までに、HyperscapeキャプチャーのHorizon Worlds内での共有・招待・共同体験機能が終了する(個人でのキャプチャーと閲覧は継続)。3月31日にはHorizon WorldsとイベントがQuest Storeから非表示となり、Horizon Central・Events Arena・Kaiju・Bobber Bayの4ワールドがVRで利用不可になる。Meta Horizon Plus(MH+)のサブスクリプション特典(MetaクレジットやデジタルアバターなどHorizon固有の特典)も同日で削除される。そして6月15日をもってQuestアプリが完全削除され、すべてのワールドへのVRアクセスが終了する。

Horizon Worldsは2021年末にMetaが社名をFacebookから変更した直後に公開した、メタバース戦略の中核プロダクトだった。Mark Zuckerberg氏はこの年「メタバースは10年以内に10億人のユーザーに達する」と予言し、Reality Labs部門に数百億ドルを投じた。しかし月間アクティブユーザーは最大でも数十万人規模にとどまり、粗い3Dグラフィックと不自然なアバターへの批判が絶えなかった。Reality Labsは毎四半期数十億ドルの営業損失を計上し続け、2025年第4四半期だけでも60億ドルを超える赤字となった。2026年1月にはOuro Interactiveを含むReality Labs内のスタジオが閉鎖され、1000人以上が職を失っている。

2026年2月、MetaはHorizon WorldsをQuest VRエコシステムから分離し、モバイルアプリに経営資源を集中すると発表していた。モバイル版がRoblox的なゲームプラットフォームとして「一定のポジティブな勢いを見せた」というのが方針転換の理由だ。同社の現在の優先分野はAIとスマートグラス(Ray-Banコラボモデル)に移っており、VRとメタバースは大幅な縮小フェーズに入っている。

関連情報

Meta公式コミュニティフォーラム(2026年3月18日)

FabScene編集部

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