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人型ロボットのオープンな設計図をNVIDIAが公開、大手以外にも研究を開く

NVIDIAは2026年5月31日、初のオープンな人型ロボットの参照設計「Isaac GR00T Reference Humanoid Robot」を発表した。体となるUnitreeの人型ロボットに、ロボットへ載せるAIコンピューター「Jetson Thor」と、オープンソフトのIsaac GR00Tを組み合わせ、ハードからソフトまでを一式にまとめたものだ。専用の閉じた基盤を使わずに開発の土台をそろえ、大手の研究室以外にも人型ロボット研究の門戸を開くことを狙う。これまで各社でばらばらだった、ハードの統合からデータ集め、学習、実機への実装までの工程を、ひとつにつなぐ。

体にあたるのは、Unitreeの「H2」をベースにした人型の骨格だ。背丈は約183cm、重さは約68kgで、体には31の自由度(関節が動かせる方向の数)を持つ。手は、触覚を備えたSharpaの5本指ハンドを左右に付け、手だけで22自由度、全身では75自由度になる。頭部や手首のカメラ、姿勢を測るセンサーで周囲を捉え、腕は最大7kg、瞬間的には15kgまで持ち上げられる。

頭脳にあたるのが、ロボットに載せて使う「Jetson AGX Thor」だ。Blackwell世代のGPUと128GBのメモリを積み、ロボット上でAIの推論をリアルタイムに行う。通信はWi-Fi 6やBluetoothに対応し、マイクとスピーカーで音声でのやり取りもできる。電源は約0.97kWhのバッテリーで、動作時間は約3時間となる。手元のリモコンには、すぐに安全に止めるための緊急停止も備える。

ソフトは「Isaac GR00T」と呼ぶ開発基盤でまとまっている。人の操作からお手本データを集めるツール、推論や学習を担うオープンな基盤モデル、実機に出す前に試せるシミュレーター、学習結果を実機へ移すソフトがそろう。基盤モデルはGitHubで公開されている。全部を使ってもよいし、必要な部分だけ既存の開発に取り込んでもよい。集めたデータや記録は研究者の手元に残る。

本体はUnitreeから2026年後半に提供される予定だ。あわせて、研究者の間で広く使われているより手頃な「Unitree G1」向けの開発ワークフローが、近くGitHubとHugging Faceで公開される。すでにETH Zurichやスタンフォード大学などの研究機関が、この設計を使うとしている。大手企業や一部の研究室に限られがちだった人型ロボット開発に、より小規模な研究も加わりやすくなりそうだ。

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FabScene編集部

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