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スマホの通知から離れて書く、電子ペーパーの小型端末「PocketMage」

米アリゾナのTalisman Designが、ESP32-S3を使うオープンソースの携帯情報端末(PDA)「PocketMage」を、クラウドファンディングサイトCrowd Supplyで公開した。スマートフォンの通知から離れ、文章書きやメモ、プログラミングに集中するための道具と位置づける。ハードウェアもソフトウェアも、資料を含めてApache 2.0のオープンソースライセンスで公開する。

表示は2画面構成を採る。主画面は日光の下でも読みやすい3.1インチの電子ペーパーで、消費電力を抑えながら長文やカレンダーなど動きの少ない情報を映す。副画面には帯状の小さな有機ELを置き、メニューの操作など素早い書き換えが要る場面を受け持つ。表示技術を役割ごとに分けることで、電池の持ちと反応の良さを両立させる。

入力は物理のQWERTYキーボードが担い、FNやShiftのレイヤーで記号なども打てる。画面脇には静電容量式のスライダーを備える。頭脳のESP32-S3はフラッシュ16MBとRAM 8MBを積み、Wi-FiとBluetoothを内蔵する。microSDスロットやブザー、USB Type-C端子のほか、時計用のRTC、GPIOを引き出す拡張用のFPCコネクターも持つ。USB Type-Cは1200mAhの電池の充電と、USBキーボードの接続を兼ねる。電池は最大7日ほどもつという。

動くのは、FreeRTOSをベースにした独自OSの「PocketMage OS」だ。文章エディターや辞書、日記、カレンダー、タスク管理、端末(ターミナル)、スクリプトを書く環境などを最初から備え、利用者が自作のアプリを足せる。すでにサードパーティのアプリもいくつか公開されている。ソフトもハードもApache 2.0で公開されており、拡張ポートを使えば自前のハードウェアも付け足せる。

出資は、自分で組み立てるキットが185ドル(約3万円)、組み立て済みが235ドル(約3万8000円)からで、色は2種類から選べる。組み立てにはんだ付けは要らず、ドライバーだけで済む。目標額は10万ドル(約1600万円)で、出荷は2027年3月末を見込む。Talisman Designは、100人の開発者やテスターによる試作機の評価をへて、電源まわりやソフトを煮詰めたとしている。委託先での量産に向け、FCCやCE、UKCAの認証取得も進める。

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FabScene編集部

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