RoboticWorxが、5種類の無線技術を1台にまとめたオープンソースの多機能リモコン「PolyCast5」を、クラウドファンディングのKickstarterで公開した。テレビやエアコンといった家電から、自作のロボットやパソコンまでを1台で操作できる。早割価格は129ドル(約2万1000円)からで、出荷は2026年9月を予定する。
搭載する無線は、赤外線、Bluetooth、Wi-Fi、LoRa、ESP-NOWの5つだ。赤外線はリモコンの信号を学習して再生でき、テレビやエアコンのリモコンをまとめて置き換える。Bluetoothではキーボードとして機器に接続し、登録した文字列を素早く入力できる。LoRaは915MHzの電波で1km以上離れた場所まで届き、別売のコンセントアダプター「PolyPlug」で家電のオンとオフを切り替えられる。ESP-NOWは2.4GHzでESP32系の自作機器を直接操作する。
頭脳は、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドWi-Fi 6とBluetooth 5(LE)に対応する「ESP32-C5」だ。ファームウェアはオープンソースで公開を予定し、Arduino IDEで開発できる。I2C対応のGPIO端子を備え、足りない機能は外部のハードウェアで拡張できる。マイクを内蔵し、話した内容からAIが入力する文字列を生成して実行する機能や、オフラインで使えるパスワード管理も持つ。本体サイズは62×45.6mmで、1400mAhのバッテリーを内蔵する。
目標額を上回れば、傾けて操作できる加速度センサーの追加も計画している。開発には1年以上をかけたという。リモコンや入力デバイス、自作機器のコントローラーといった役割を1台に集約する発想で、複数の無線規格を1つの携帯機器でまかなえる点が特徴だ。