Prusa Researchは2026年10月13日、自社のフィラメント「Prusament」の製造に使う樹脂のペレット(粒状の原料)を、3.5〜14kgの小分けで発売した。商品名は「Prusament Pellets」で、PLA、PETG、ASA、PCブレンドの4種類を、着色していない自然色で用意する。
同社によると、樹脂のペレットはふつう、トン単位か少なくとも数百kg単位で売られている。研究室や工房で数kgから数十kgだけ欲しくても、応じるメーカーは限られるという。同社はこの不便さに応えるため、小分けの販売を決めたとしている。
ペレットは乾燥させた状態で届く。同社によると、原料のペレットは一般に湿気を多く含んだまま出荷される。同社はペレットが届くとまず乾燥させ、それからPrusamentを製造している。今回売るのは、その乾燥済みのペレットの一部を容器や袋に密封したもので、多くの場合は開封してすぐ使えるとうたう。
同社が想定する使い道は2つある。1つは、フィラメントを使わずにペレットを直接溶かして造形する大型の3Dプリンターで、FGF(Fused Granular Fabrication)と呼ばれる方式だ。同社は、フィラメントを作る工程を省ける分だけ安く、ペレット用の押出機なら1時間に数kgの材料を吐出できると説明している。同社は、家具や彫刻などの中くらいの大きさの造形物に向くとしている。
もう1つは研究と教育だ。着色していないペレットに、色の素や紫外線への耐性を高める添加剤、カーボンナノチューブやガラス繊維などを混ぜ、新しい材料を試せるとしている。同社によると、卓上のフィラメント製造機を持つ大学の研究室なら、直径1.75mmや2.85mmの試作フィラメントを自分で作れる。
ペレットの粒の大きさと、日本への発送の可否は、発表に記載がない。小さい包装は5Lの容器、大きい包装はアルミと樹脂の袋に入る。欧州向けの価格(付加価値税込み)は、PLAの4kgが39.99ユーロ(約7100円)、14kgが129.99ユーロ(約2万3000円)で、PCブレンドの12kgが179.99ユーロ(約3万2000円)となる。米国向けは輸入関税込みで、PLAの4kgが44.99ドル(約7100円)だ。