TKJ製作所は、Raspberry Pi用の顔識別システムキットをスイッチサイエンスで販売開始した。価格は6980円(税込)。
キットはRaspberry Pi Camera Module v1.3、Raspberry Pi 4/5用カメラケーブル、カメラハウジング、AIシステムインストール済みmicroSDカード(Trixie 64Bit)で構成される。Raspberry Pi本体とアクティブクーラーは別途必要で、Raspberry Pi 5またはRaspberry Pi 4 Model Bに対応する。
顔識別にはPythonライブラリ「face_recognition」を使用する。同ライブラリは2017年3月にAdam Geitgey氏によって公開され、Pythonで簡単に高精度な顔識別ができるとして反響を呼んだ。ただし、当時のRaspberry Pi 3 Model Bでは実用的なスピードが出せず、データセットが欧米人中心だったため日本人、特に若い女性や子供に対する精度は課題があったという。
Raspberry Pi 5の発売により実用的なスピードでの処理が可能となり、2024年に日本人の顔データを含んだデータセットが公開されたことで日本人に対する精度が向上した。これにより、実用的な使い方が安価なRaspberry Piで可能になったとしている。
キットには事前に49人分の顔データが登録されており、すぐに試すことができる。システムを拡張することで、簡易的な挨拶システム、入室管理、出勤管理などへの応用が可能だという。
対応OSなどの詳細はサポートページに記載されている。技術的な質問はサポートコミュニティ(Facebook)で受け付けている。
ラズパイで顔識別システムが簡単に実現できるキット(スイッチサイエンス)