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ラズパイ製造時のCO2排出量は3割過大だった、大学のモデルで算定を見直し

英Raspberry Piが、自社製品を作るときに出る二酸化炭素の算定方法を見直した。これまで公表してきた数値は、実際より約30%多く見積もっていたことが分かった。製品の設計も部材も変えていない。

従来は部品を1つずつ秤にかけ、その重量をecoinventという環境データベースの数値に当てていた。プラスチックや金属のように、重さと排出量がおおむね比例する材料ではこの方法でうまくいく。

ただしシリコンには通じない。チップに含まれる炭素は、重量では決まらないためだ。効いてくるのは製造プロセスの世代とダイの面積、工程の数だ。工場のエネルギー消費と歩留まりも結果を左右する。同社はチップを一般的な質量として扱い、半導体全体の平均的なデータに当てていた。安全側に振れた数字ではあるが、安全側と正確は違うと同社は書く。

同社はMicroGreenというツールに切り替えた。米コーネル大学とコロンビア大学の研究者が開発したもので、土台にはハーバード大学とMetaが作ったACTがある。重量から推測せず、実際に排出を左右する性質から積み上げる。ダイ面積とプロセス技術、歩留まり、そして製造工程そのものの排出量である。業界平均ではなく、実際に出荷しているチップに合わせてモデルを組んだ。

その結果、これまで製造時の排出として計上していた分の相当量が、実際には存在しなかったと分かった。同社によると、重要なのは見出しの数字が下がること自体ではない。報告する数値が実態を反映し、設計や調達の判断が確かな土台に乗ることだという。

MicroGreenはGitHubでMITライセンスのもと公開されている。マイコンやセンサー、電池、太陽電池といった部品について、製造時の炭素をパラメーターで表すモデルを持つ。用途の条件と設置環境のデータを入れると、炭素の面で最適な構成を出す。炭素と性能とコストのどこを取るかの兼ね合いも示す。

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FabScene編集部

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