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USBケーブル1本でSSH接続可能に——Raspberry Pi OSにUSBガジェットモードが標準搭載

Raspberry Pi OSの新バージョン「Trixie」に、USBガジェットモード機能を提供する「rpi-usb-gadget」パッケージが標準搭載された。2025年10月20日以降のイメージで利用できる。

USBガジェットモードを有効にすると、ラズパイをPCにUSBケーブルで接続するだけでUSB Ethernetデバイスとして認識される。Wi-Fi設定やIPアドレスのスキャンが不要となり、Raspberry Pi Imagerで設定したホスト名を使ってSSH接続が可能になる。スマートフォンのUSBテザリングと同様の仕組みで、ホストPCがインターネット接続共有(ICS)を有効にしていれば、同じUSBケーブル経由でラズパイからインターネットにもアクセスできる。

設定はRaspberry Pi Imager 2.0から簡単に有効化できる。イメージ書き込み時の「Interfaces & Features」メニューで「Enable USB Gadget Mode」をオンにするだけで、初回起動時から機能が利用可能になる。

対応モデルは、Raspberry Pi Zero、Zero W、Zero 2 W、3 Model A+、4 Model B、5、500、500+、Compute Module 5。Compute Module 4は追加の手動設定が必要となる。使用するUSBポートはモデルによって異なり、Zero系はHDMI側のmicro USBポート(PWR INではない方)、4以降のモデルはボード上のUSB-Cポートを使用する。

内部ではg_etherカーネルモジュールを使用しており、接続先のホストOSに応じてWindowsではRNDISモード、macOSとLinuxではCDC-ECMモードが自動選択される。バックグラウンドで動作する軽量サービスがUSBリンク状態やDHCP、ICSの利用可能性を監視し、スタンドアロンモードとICS経由のネットワーク接続を自動で切り替える。ICSが検出されない場合のフォールバックIPは10.12.194.1となる。

Windowsでは標準ドライバが含まれていないため、GitHubのプロジェクトページで公開されている専用ドライバ「rpi-usb-gadget-driver-setup.exe」を一度インストールする必要がある。

なお、ガジェットモードを有効にしたポートはUSBネットワーキングと電源入力専用となり、キーボードやストレージなど通常のUSB機器は接続できなくなる点に注意が必要だ。

関連情報

USB gadget mode in Raspberry Pi OS: SSH over USB(Raspberry Pi)

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FabScene編集部

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