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CAD「Onshape」のPTC、仏エネルギー技術大手が約3兆6000億円で買収

仏Schneider Electricは2026年10月5日、3D CAD「Creo」や「Onshape」を手がける米PTCを買収すると発表した。1株205ドル(約3万2000円)を現金で支払い、株式価値は約226億ドル(約3兆6000億円)、負債などを含む企業価値は約237億ドル(約3兆7000億円)になる。PTCの株主総会と規制当局の承認を経て、2027年第3四半期までの完了を目指す。

PTCは米ボストンに本社を置くソフトウェア企業で、従業員は7000人を超え、世界の3万社以上が製品を使っている。主力は、製品の形を設計するCADと、図面や部品表など製品のデータを開発から保守まで管理するPLMだ。CADでは、Creoと、クラウドで動き複数人が同時に編集できるOnshapeを持つ。PLMの「Windchill」も同社の製品だ。

PTCは1985年5月、Samuel P. Geisberg氏が「Parametric Technology Corporation」として創業した。1988年に発売した3D CAD「Pro/ENGINEER」を、同社は寸法の数値を変えると形が追従するパラメトリック方式と、穴や面取りといった「フィーチャー」を積み重ねて形を作る方式を組み合わせた立体モデリングで、初めて市場に出した製品と位置付けている。2010年にはCreoを投入し、2013年に社名を正式にPTCへ改めた。Onshapeは、SolidWorksを生んだJon Hirschtick氏らが2012年に創業したクラウドCADの会社で、PTCが2019年に買収した。

Onshapeには、商用で使わず、作ったデータを一般に公開することを条件にした無料プランがあり、個人でも費用をかけずに使える。買収後に無料プランをどう扱うかについて、今回の発表は触れていない。

Schneider Electricはエネルギー技術の大手で、100カ国以上で約16万人が働く。産業用ソフトウェアではAVEVAを傘下に持ち、同社のOlivier Blum CEOは、AVEVAで業界の主導的な地位を築いてきたとしている。

同社は、PTCの設計・開発のソフトウェアと、自社の運用やエネルギー管理の技術を組み合わせ、製品の設計から製造、運用、保守までのデータを1本につなぐという。Blum CEOは「物理の世界とデジタルの世界を橋渡しする、業界で最も充実したソフトウェアとAIの企業を作る」と述べた。

PTCは、2025年の売上高に占める調整後の利益率が約40%で、2029年まで年10%前後の成長を見込む。Schneider Electricは、統合から3年目までに費用削減の効果をフルに出すとしている。

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FabScene編集部

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