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厚さ7mm、重さ10gのVR用フルボディートラッカー「SlimeVR Butterfly Trackers」、90mAhバッテリーで48時間以上駆動

オランダのSlimeVRが、VR向けIMUベースのフルボディートラッカー「SlimeVR Butterfly Trackers」をCrowd Supplyで発表した。2026年3月19日まで出資を受け付けており、6個セットのCore Set Bundleは279ドル(約4万3000円)から。出荷は2026年8月31日を予定する。

SlimeVR Butterfly Trackersは、IMU(慣性計測装置)で身体の各部位の回転を計測し、ヘッドセットの位置を基準にPC上のSlimeVR Serverで全身の動きを算出するワイヤレスボディートラッカーだ。ベースステーションやカメラが不要で、オクルージョン(遮蔽による計測不能)が発生しない。服の下やブランケットの下でも使用できる。

外観の特徴は、蝶の羽をモチーフにした左右分割構造にある。基板とバッテリーを横に並べることで厚さ7mm未満を達成した。左右はフレキシブルバンドで接続されており、体の曲面にフィットする。1個あたりの重さは10g未満、サイズは56×35×7mmとなっている。

マイコンにはNordic nRF52833を採用し、Wi-Fiの代わりにEnhanced ShockBurst(ESB)と呼ばれる2.4GHz独自プロトコルで通信する。専用ドングル1台でトラッカー最大10台と接続でき、10mを超える通信距離を確保した。Wi-Fiルーターの設定は不要で、ドングルをPCやスマートフォン、VRヘッドセットに差すだけで認識される。

バッテリー容量は90mAhで、連続使用時間は48時間以上。ディープスリープ機能により、1日数時間の使用であれば週1回の充電で運用できるとしている。充電はUSB Type-C経由のほか、別売のCharging Dockで10台を同時に充電できる。OTAファームウェア更新にも対応する。

リフレッシュレートは100~200Hz(暫定値)、レイテンシーは15ms未満。SteamVR、OSC、VMC、BVHに対応し、VRChat、ResoniteといったソーシャルVRのほか、VNyanやWarudoでのVTubing、BlenderやUnityでのモーションキャプチャーに使える。Meta Quest、PICO VR、Steam Frameなどのスタンドアロンヘッドセットにも対応する。

デバイス装着時(画像出典元:Crowd Supply)

装着はフックアンドループ方式のストラップのほか、アイロンパッチやベルトクリップなど複数の方式に対応する。ソフトウェアとハードウェアの両方をMIT/Apache 2.0ライセンスのオープンソースで公開しており、コミュニティによるDIYトラッカーの製作やアクセサリーの開発も盛んだ。

セット構成は、下半身6点のCore Set Bundle(279ドル、約4万3000円)、足の回転も計測する8点のEnhanced Core Set Bundle(364ドル、約5万6000円)、ひじまで含む10点のFull-Body Set Bundle(449ドル、約6万9000円)、17点のMotion Capture Set Bundle(788ドル、約12万1000円)を用意する。量産エンクロージャーはポリカーボネート射出成形で仕上げる。

関連情報

SlimeVR Butterfly Trackers(Crowd Supply)

FabScene編集部

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