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データ密度100倍の次世代衛星でスマホに5G級の通信、SpaceXがStarlink Mobileの第2世代衛星V2を発表

SpaceXは2026年3月2日、衛星から直接スマートフォンへ通信するサービス「Starlink Mobile」の次世代衛星V2を発表した。現行のV1世代と比べてデータ密度が100倍、衛星1基あたりのスループットが約20倍に向上し、宇宙から5G相当の通信速度を提供するとしている。Starlink Mobileは従来「Direct to Cell」と呼ばれていたサービスのリブランドで、現在32か国で展開中。専用端末なしで既存のLTEや5Gスマートフォンから接続できる。

V2衛星にはSpaceXが独自設計したカスタムチップとフェーズドアレイアンテナを搭載し、数千の空間ビームを同時に扱える。最適な条件下ではユーザーあたり最大150Mbpsの通信速度を見込む。現行サービスはメッセージングや緊急通信などの軽量データ通信に限られていたが、V2ではストリーミングやWebブラウジング、音声通話といった地上の携帯電話網と同等の利用を想定する。

MWC Barcelona 2026で登壇したStarlink Vice PresidentのMike Nicolls氏は、V2衛星のサイズをBoeing 737に匹敵すると説明し、打ち上げには開発中のStarshipを使うと述べた。Starship 1回の打ち上げで約50基のV2衛星を軌道に投入でき、約1200基で全地球をカバーする初期配備を6か月以内に達成する計画だという。V2の打ち上げ開始は2027年半ばを目標としており、最終的に最大1万5000基の配備を見据える。

現在のStarlink Mobileは650基の衛星で運用され、月間アクティブユーザーは約1000万人。アメリカではT-Mobileとの提携で、地上基地局と衛星の間をシームレスに切り替える統合サービスを計画している。

FabScene編集部

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