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韓国Tesollが重さ880gの5指ロボットハンド「DG-5F-S」を商業化、20自由度で人間の手サイズを実現

韓国仁川のロボットスタートアップTesollが、ヒューマノイドロボット向けの5指ロボットハンド「DG-5F-S」を発表した。成人の手に近いサイズに20自由度を備えながら重さ880gに抑えた小型・軽量設計で、2026年1月のCES 2026でプロトタイプを初公開。2026年前半の正式発売を目指している。

DG-5F-Sは先代モデル「DG-5F-M」の実績をベースに、ヒューマノイドプラットフォームへの組み込みを前提として小型化・軽量化・コスト削減を図ったモデルだ。駆動方式にDirect Drive機構を採用し、ギアの遊び(バックラッシュ)を最小限に抑えることで高い位置精度と直感的な制御性を実現している。5本の指それぞれが独立した4自由度を持ち、20自由度の個別関節制御によって道具の把持、不定形な物体の操作、精密な組み立て・締め付け作業まで対応できる。把持荷重はピンチング把持(精密把持)が最大2kg、エンベロップ把持(包み込み把持)が最大12kgだ。

制御インターフェースはEtherNet(TCP/IP)とModbus(TCP)に対応し、制御周期は500Hz、エンコーダーは絶対値エンコーダーを採用する。オプションとして触覚センサーや力センサーを統合した指先の追加、フルアーティキュレーションが不要な用途向けに15自由度の簡略版も選択できる。

価格については先代DG-5Fの約60%水準(予定)を目指しており、研究機関やスタートアップ、中小企業まで幅広く活用できる入手性を意識した設計としている。公式ウェブサイトによると、現在のパートナー企業・顧客にはHyundai、Samsung Electronics、LG Electronics、Toyota Research Institute、Amazon Robotics、OpenAIなどが名を連ねている。

先代のDG-5Fは2024年のIEEE/RSJ国際会議(IROS 2024)でデビューし、現在16カ国に展開している。

関連情報

Tesollo公式製品ページ(DG-5F-S)

FabScene編集部

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