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38℃と10℃を同時に肌へ、掻いた錯覚を起こす「ThermoScratch」

大阪ヒートクールは2026年7月23日、温かさと冷たさを同時に肌へ与えることで、掻いたような感覚を錯覚させるデバイス「ThermoScratch(サーモスクラッチ)」のクラウドファンディングを、KibidangoとGREEN FUNDINGの2サイトで同時に開始した。実行者は開発元の大阪ヒートクールで、期間は2026年8月30日まで。

この製品が応用しているのは、神経科学で知られる「サーマルグリル錯覚」という現象だ。人の皮膚には温かさと冷たさを別々に検知する受容体があり、これらが同時に刺激されると、信号が脳へ伝わる過程で単なる温冷とは異なる知覚が生じる。1994年に学術誌『Science』で報告されたこの特性を、独自の温度制御によって再現した。

本体には、電流を流すと片面が発熱し反対面が吸熱するペルチェ素子を組み込み、限られた面積の中に温熱と冷熱を同時に発生させるプレートを独自開発した。温冷同時刺激モードでは温側を38〜45℃、冷側を10〜20℃に制御する。気になる部分に約15秒間あてると刺激が自動で止まり、その後15秒間は素子の冷却時間として操作を受け付けない。強度は4段階で、最も強い設定のときのみ刺激が30秒間続く。冷やすだけの冷感モードも備える。

本体寸法は約227×44×42mmで、重量は約320gだ。電源はUSB Type-C給電(5V/0.5A)で、1500mAhのリチウムイオン電池を内蔵する。筐体はABS樹脂とアルミ合金製で、肌に触れる温度呈示部にはアルマイト処理を施し、金属アレルギーのリスクを抑えたとしている。原産国は日本だ。

開発元の大阪ヒートクールは、熱・材料・電気・知覚・無意識の5分野の研究者が大学の垣根を越えて2020年に設立したスタートアップだ。長年取り組んできたペルチェ素子の研究を基盤に、特許技術を活用して、小型化と精密な温度制御を両立させた。製品化までに約5年をかけている。

デリケートな肌質の人を対象にした安全性試験(jRCTs032250350)を実施しており、重大な有害事象の報告はなかったとしている。ただし同社は、本製品が医療機器の認定を受けたものではなく、医療行為の代替にはならないと明記している。

支援コースは、送料・税込みの超早割が2万7500円(各サイト100台限定)、早割が2万8600円(同150台限定)、通常のクラウドファンディング特別価格が2万9700円だ。予定小売価格は3万9600円としている。発送はプロジェクト成立後、2026年10月からを予定する。同社はプロジェクト終了後、事業者・専門機関向けの販売を中心に展開する予定だとしている。

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FabScene編集部

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