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磁気接続式デスクトップコントローラー「UltraBar X」

中国深圳のManchiが、モジュラー式デスクトップコントローラー「UltraBar X」のクラウドファンディングをKickstarterで実施している。磁気接続により最大15個のモジュールを自由に組み合わせられ、PC操作やアプリ制御、スマートホーム管理を統合できる。

UltraBar Xは、超横長ディスプレイを備えた中央ハブ「CoreBar」を中心に、用途に応じて機能モジュールを追加していく設計となっている。CoreBarは5対1のアスペクト比を持つ7インチディスプレイを搭載し、USB Type-CまたはDC電源で動作する。接続方式はUSB/HID、Bluetooth Mesh、IPネットワーク、独自の磁気プロトコル「QuantumLink」の4種類に対応し、Windows、macOS、Linuxで使用できる。

5種類のモジュールを用意

追加モジュールは5種類展開される。「VivoCube」は2.0インチAMOLED(有機ELディスプレイ)とメカニカルスイッチを備え、独立電源により単体でも動作する。「SenseCube」は環境センシング機能を持ち、ミリ波レーダー、照度センサー、温湿度センサー、振動センサーを内蔵する。

「DotKey」はCherry MXメカニカルスイッチを採用したボタンモジュール、「KnobKey」はロータリーダイヤル式の入力装置となっている。各モジュールはN52磁石を使用した磁気接続方式で、0.3秒で着脱できる。本体には45度の傾斜角が設けられている。

システムは独自OSで動作し、iOS、Android、Windows向けの設定アプリを提供する。90種類以上のプラットフォームに対応し、300種類以上のテンプレートを用意する。開発者向けにSDKも公開される予定だ。

価格はCoreBarとDotKey、KnobKeyを含む基本セット「Core Set」が269ドルから299ドル(約3万8000円から4万2000円)。VivoCubeを追加した「Productivity Set」が369ドル(約5万2000円)、全モジュールを含む「All-in-one Pack」が469ドル(約6万6000円)となっている。出荷は2026年4月を予定している。

Manchiは深圳を拠点とするエンジニアとデザイナーのチームで構成されている。同社によると、デスクトップの煩雑な配線や断片的な操作を解決することを目的に開発したという。

プロジェクトは2026年1月10日まで実施される。


関連情報

UltraBar X(Kickstarter)

FabScene編集部

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